8日目の蝉

京見→栗尾60km。

朝出発が遅れてしまったため、美山までたどりつかず。
しかもハンガー気味で流し。
思っていた通りに練習できたいないのは毎度のことだが、最近はひどすぎるように感じる。
自分の実力や根性を過大評価してメニューを組んでしまうのが失敗の原因だが、最近はただ甘えているだけのように思う。必死さが足りない。

蝉は何年も地中で過ごして地上にでてくるが、その寿命はわずか一週間しかない。
残された時間を少しでも無駄にしないように懸命に鳴いているのだ。
果たして我々はどうだろうか。
私大の強豪に立ち向かうために正しい努力をできているだろうか。
毎日ぼんやりと生きていないだろうか。
今日も練習したといって自己満足にひたってはいないだろうか。
残された時間はそんなに長くないはずだ。
死を目前にした蝉の必死さにあやかりたい。

夕方、窓の外から聞こえてくる弱弱しい蝉の鳴き声を聞いてそんな風に感じた。
彼らは間違いなく勝者だ。そう思う。