けいはんな

けいはんな 36位 九周

 レース前に時間をなかなか作れず(今もだが)、はっきり言ってまともに練習できたとは言い難い状態でレースに臨んだ。
 正直白馬などを経験して、レース形式は自分に合っているなと思っていた。だからいい順位を狙おうと思っていたのだが、明らかな準備不足でそれも叶わないなとも思った。

 そんなこんなで迎えたレース当日、多田がやる気と調子の良さを見せつけていたのでこれを利用しない手はないと思い、多田にへばりついて回ろうと思った。
 レースが始まりしばらくは(多少強引にも)多田にへばりついたのだが、何周かしたところで多田を見失い目標を森田君にスイッチ。これが間違いだったかもしれない。
 森田君が積極的に動くので、それについて行こうとするも明らかにそれで体力を消耗してしまった。基礎能力が明らかに高い人間(それも、積極的に動くと彼は公言していた)について行こうとするのはとんでもなく大変なことだと勉強させていただきました。
 結局のところ、正解は『誰か』ではなく集団の中ほどでのんびりとしておくのが正解だったのかもしれない。
 ラスト二周ぐらいで元気そうな多田を見送りつつ集団から引きちぎれてあとは一人。キョンに最後刺された。参った。

 僕としては、どんなレースでも得るものはあると思っています。今回は準備不足は明白だったけれど、それでも収穫はあった。
 嫌に言い方になるけど、競技の特性上金さえ払えば基本的には(ご厚意でサポートをしていただければ)レースには出られる。確かに落車等々のリスクはあるかもしれませんが、今は出られるレースには全部出ればいいとも思っています。ぼろぼろの惨敗を喫しても、掻くのは恥だけです。恥の代わりに経験とチャンスが得られます。恥を掻くのに慣れてしまったら人間おしまいですが。

 ともすると、千切れた後に前を行く人々がみんな道を間違えるかもしれない。そうしたら優勝だ!

 最後になりますが、お忙しい中サポートに来ていただいたOBの方々、マネージャーの方々にお礼を申し上げます。毎度情けない結果しか出せませんが、お付き合いいただいて大変に感謝しております。良い報告ができますようこれからも精進していく所存でありますので、今後ともよろしくお願いします。