中国サイクルグランプリ2015② 自分自身について

 朝起きる。時計はまだ5時。スヌーズ3回目にしてようやく立ち上がることができた。体はあいかわらずクソ重い。昨晩から前もって用意していたエサを頬張り、サクッと準備しBOXへ向かう。もう秋分もすぎたため、あたりはまだ暗く、少々肌寒いくらいだった。
 BOXにはすでに数名の部員がたむろしていた。遅刻王の菅野も珍しくいる。関心関心。当たり前がついに当たり前になったことに感動を覚えつつ、積み込み作業を開始した。今回は自転車が7台。荷物がかなり多かったため、私自ら陣頭指揮をとり、積み込みは比較的スムーズに進んだ。
 あたりが若干明るくなり始めたころ、積み込みが終わり、いざ出発の時がきた。今回はサポートが3人もいるらしく、車は二台で行く。しかし、なぜかマネージャー3人は森田カーに無理やり乗せられていた。森田の陰謀により、女性専用車両と豚小屋に分かれて出発することとなった。森田disで盛大に盛り上がったことは、当然の帰結といえよう。

 まあなんやかんやありながらも会場についた。試走時間はもうそろそろ締め切られそうだ。適当に指示をだし荷物の積み下ろしを終わらせ、試走の準備、受付を完了させた。さっさと支度を済ませて、試走の音頭をとる。が、来たのは崖、持井だけだった。待ってる暇はないので二人を連れて試走に行ってしまった。結局残りの部員は締め切られて試走できなかったようだ。初めてのコースで試走しないのはいただけないと感じた。
 さて、アップがてら6km先のコンビニまで買い出しに行き、試走と合わせて25kmほど走った。こんだけ走ったら十分だろう。そのあとはストレッチしながらエサを食べ、補給の用意を済ませ、サポート陣に預けた。準備は万端。スタートに並ぶ。すでにたくさんの人間が並んでいる。アドレナリン放出。
 ほんで、よーいどん。だだっ広いスタートゴールを抜けると道が急に狭くなり、左カーブに差し掛かる。皆一斉に左側により始めるため、集団の右側がガバガバにあくので、そのすきに一番右からスッと抜いて行って、一番前に陣取ることができた。滑り出しはまずまず。
 そのあとはハイスピードの降りをこなす。実走を積んだおかげで、前回よりもうまく降れたような気がするが、それでもまだまだ下手で、かなり位置を落としてしまった。坂に差し掛かるところで前に10〜20人くらいの 選手がいたように見えた。ここで一回目のふるい落としがはじまる。ひいこら言いながら粘り、何とか集団でクリア。もう一度降る。もう一回のぼる。なんかやたら速いペースな気がした。位置を落としながら、集団の最も後ろのほうで登った。
 で、こんなことをしていると当たり前なのだが前のほうで抜け出した奴が(たぶん)10人くらい現れる。ほっといたらいいのに、みんな全力で追い始め、結局集団崩壊、10人未満の小集団がいくつかできた。私はおそらく前から2番目くらいの小集団にいたはず…。(追記:あとから写真をみたら全くそんなことはなく、前方ではしっかり30人規模の集団ができてたみたいで、その集団の次のちぎれ集団にいました)例のごとく登りで爆走、降りチンタラだった。理想は登り爆走、降り大爆走で前方に追いつくことなのだが、そんなことができたらこの位置にはいない。結局、登りは集団にしがみついて、降りで自分から積極的に前を引いてペースを作って行くことにした。
 二周目に入る時点で1分遅れ。前方でペース落ちないかなと祈りながら、結局そのしがみついていた集団からも遅れ始め、小集団を主に後ろのほうに渡り歩いた。最終的にそこそこペースの合う集団を見つけ、以降それに乗りながらゴールを目指していくことになる。
 三周目に入り、くだりも先ほどよりもきれいに曲がれるようになってきた。自分の取りたいラインと前の人が取りたいラインが異なることがたまにあったので、ここは研究しないといけないと思った。んで、降り終わって、ちょっと上ったところで、パンク。二年連続。ついてねえ。代輪のバイクは前方にいたらしく、そこでDNFとなった。
 不完全燃焼感があり、かなりふてくされていたが、まあ過ぎたことはどうしようもない。切り替えて帰りのエサ場を探すことにした。空港の周りは店が少なく、ちょっと遠くまで足を運ぶことになった。今回の戦場はしゃぶしゃぶ食べ放題の店に決定。全力でたべ続け、7人で56人前の肉、サラダ等野菜18人前を食べきった。きっと超回復してくれたことだろう。

反省
 今回使ったホイールはパワータップで組んだものだったので、あとからパワーを見直すことができた。それでみてみると、スタートしてからすぐ、500Wが1分でていた。前に行くためとはいえ、これは無駄脚だったように思う。降りの技術がもう少し高ければ、もっと省エネで前まで行けただろう。
 また、登り毎のパワーを見てみると、5分330Wとかそんなもんで、昔350Wを20分とか380W5分を8本とかできたことを考えると、やっぱり弱くなってんだなあと実感した。調子も悪いし弱いしでどうしようもなかった。これはかつてはサイクリングペースと呼んでいた気がするぞ。
 そして、現時点でのFTPは310Wかそこらなのでが、power distributionを見ると、これ以上のパワーをかなりの頻度で使っていることが分かった。まあレースだからある程度は仕方ないのだけれど、FTPの底上げをしないといけないということと、もっと平均的にパワーを出していかないと無駄に疲れることになるとも感じた。