美山サイクルロードレース 2

こっからが本格的レースレポートです
 
<1周目>
LAP16分31秒、平均158bpm、最高176bpm

 アップもろくに出来ずの出走だったので結構不安だったが、思ったより遅く、アップには調度良いペースだった(若干のやせ我慢込み)。200人をコースに突っ込んだということもあり、このコースは最序盤で絶対にやばい事故が起こるだろうと予想された。出来る限り危険を避けたかったので、付く相手は出来る限り選ばなければならない。ガンガンポジションを上げるという走り方もありっちゃあありだとは思ったのだが、序盤の不安定な集団の中でゴチャゴチャ動くのも嫌だった。だから、このコースを良く知っていて、かつ間違いなくちぎれないだろう相手をストーキングすることに決めた。候補はたくさんいたけれども、序盤はシマノの木村選手をストーキングした。後ろから観察してたが、やっぱうまいなあと思った。フォーム綺麗、ペダリング綺麗、ライン取り綺麗。洗練されてる。一流どこはやっぱりちゃうなあとか思った。九鬼ケ坂で上げられたら嫌だなあと思っていたがそんなこともなく、ほぼほぼ一定ペースで集団の位置をキープしながら登ってくれた。

<2周目>
LAP15分2秒、平均166bpm、最高179bpm

 2周めに入るところで大落車が発生した。私は幸運にも巻き込まれずに済んだが、おもいっきり足止めをくらい少し焦った。が、当然私の目の前にいた木村選手も足止めを食らっているわけで、焦って自分の力で変にペースを上げて追いつこうとしなくても、シマノの人たちが前の方でペースを抑えてくれているだろうと思って落ち着いてグルペットに紛れて走った。そんなに苦労することもなく集団に復帰できた。やっぱり変な人の後ろに付くのは得策ではないと思ったので、確実に上手いことがわかっている木村選手の後ろに再び張り付いた。二回目の九鬼が坂もしんどかったがなんとか木村選手と同じペースで登れた。

<3周目>
LAP15分11秒、平均165bpm、最大179bpm

 この頃になるとあらかた変な奴は淘汰されて集団も落ち着いてきた。変速がうまく行かず(集団の中で最もキチガイオーラを出していたのは私だったと思う)、コーナーのたびに立ち上がりで必要以上に苦労していて、そういうのの積み重ねですでにしんどくなりつつある。疲労感ありあり出迎えた三度目の九鬼ケ坂。集団の前方ですでにキナ臭い雰囲気がでていて、こりゃやばいなと思っていたら案の定ペースアップ。木村選手もゴリゴリ登っていく。多分集団の前の方に行って展開に絡みに行くのだろうと思われた。正直な話自分は展開に絡めるレベルではないことがわかってしまったので、ここで木村選手の後ろに付くのを諦め、集団の中で順位を落としながら楽に登っていくことにした。いや全く楽ではなかったが…。集団の中では圧倒的に重いので、下りで楽にポジションを上げられた。

<4周目>
LAP15分48秒、平均163bpm、最大177bpm

 木村選手は遥か前方に行ってしまったので、さてどうしようかと思いながら周りを見渡すと、白石選手を発見。この方も何度も美山で優勝している名選手である。きっとこの人の後ろなら安全かつ自動的に良い位置に上がれるだろうと読んで再びストーキングを開始した。白石選手は木村選手とはまた違うベクトルでうまいなあと感じた。集団の中での振る舞い方がとてもうまい。集団が不用意に緩んだ瞬間を見逃さず、スッとポジションを上げていく。少し無理してポジションを上げるときはきちんと声を出して、前の選手が自分の存在を確認したことを確認してから抜く。まあ多分アタリマエのことなのだろうけども、その徹底ぶりが半端ない。ほんと一流どこは違うなあ。白石選手の後ろに陣取ることで、全く苦労せずに、集団の最前列に居座ることができた。
 九鬼ケ坂の直前、白石選手と朝日大学の選手三人ともう一人(たしかシエルヴォだった気がする)が逃げ集団にブリッジする動きを見せた。私は全くブリッジするつもりはなかったのだが、目の前の白石選手に慌ててくっついてしまって、ブリッジに参加する格好になってしまった。邪魔してマジゴメンって思ったけども、九鬼が坂を楽に登りたい一心でツキイチでついていった。九鬼ヶ坂で離れて、自分のペースで登って、集団に飲み込まれたつつ、また位置を下げながら楽に登った。油断して千切れそうになって慌てて踏むとかはありつつも、なんとか九鬼が坂をクリア。
 さあ今度は誰を追うかなと考えつつ下る。下りきった先に2回コーナーがある。そこで中切れが発生。完全にミスった。

<5周目>
17分26秒、平均162bpm、最大171bpm
 中切れを埋めようと努力するも全然足もなく、そのまま2,3人のグルペットができたりできなかったりしながら走る。

<6周目>
10分42秒、平均154bpm、最大165bpm
 走っただけ。

<反省>
1弱い。すなわち練習不足。
 たぶん、ペースアップする前の九鬼が坂くらいだったら、FTP超えないくらいで登りきらなくてはならない。そして、どうして弱いかというと、安定して練習量や質を確保できなかったことにあると思う。生活が軌道に乗るまでになかなか時間がかかった。というかいまもイマイチ乗り切れていない感あり。とりあえず府立医大は早く給料を振り込んでくれ。
 やっぱもっと密度の高い練習をしなければならないだろう。それは必ずしも強度の非常に高い練習を続けるという意味ではない。例えば同じ2時間の練習でも、山中での2時間、ローラーの上での2時間、宇治川での2時間は全く意味が違うよね、て話。
 あとは、レースでの心拍は最高180bpm近くまで上がっていた。普段の練習では170bpm程度、すっごく追い込めて174bpmくらいなので、レースのほうがより高い負荷をかけられたということだろう。やっぱり練習では甘えが残っているということなのか。それとも単に暑さのせいなのか。やっぱパワータップ使えばよかった…。

2圧倒的準備不足
 今回はレース前からトラブルが多すぎた。ホイールが金銭的問題から用意できなかったのはまあ仕方ないにしても、その後が悪過ぎ。マジ愚か。本当、自分は少しでも油断するとありえないミスをするので、もっと確認する頻度を増やさないといけないし、ミスしてもどうにかなる状況をきちんと作っておかなくてはならないなと。少なくとも1週間前には、というつもりで準備をしておいてちょうどいいくらいだ。この1ヶ月は常にレースのことで頭が満たされていたが、それでもこういうことをやらかすのが須々田という人間なのである。きちんと調整に成功して、かつ自転車がまともだったら、正直完走くらいならなんとかなった気がする。

<良かったこと>
1ストーキング
 追われた選手からするとえらく気持ち悪かったと思うが、私個人としては安全かつ楽に走れたのでなかなか良かった。そして学ぶことも多かった。木村選手の洗練された走りは憧れる。白石選手の集団での振る舞いも勉強になった。

2省エネ
 山での省エネは割とうまく行った気がする。あとはコーナー前後での振る舞いがうまくないので、今後クリテリウムで研究が必要とも思った。

<今後>
人生どうしよう…