個人ロードレース

<レース概要>
岩手県紫波町の周回コース:141km (9.4km×15周)
前半上りがいくつかあるものの、これで本当に同じ標高に戻ってこられるのかと思うほど下りと平坦が長い印象のコース。
補給地点はS/F地点のすぐ手前にあり、右カーブ後の上り坂の左側。5周回完了直前から14周回完了直前まで補給可能。
駐車場も他のどのレースよりも近く、早く行けば補給地点まで2m。出場選手は3人。

レース開始30分前の監督会議でスタート方法がローリングからゼロスタートに変わった。
スタート位置が前でないと絶対に不利なことは分かっていたが、アップを重視して、西浦、牧は最後尾、岡本は真ん中少し後ろからのスタート。
1周目が終わり、岡本は集団。牧と西浦はちぎれたが、あきらめなかった西浦は5周目で集団復帰。しかし追いつくまでに脚を使ってしまい、その後ちぎれた。
岡本は集団で完走した。<レース前日までに>
今回は熊野の反省をいかしてコース動画は何回も見たし、前日に選手と一緒に車でコースを3周した。昨年の国体のコースと同じことも知っていたので、そちらの動画も確認。ホームストレートに入ってくる集団はかたまっていると予想し、補給地点の位置どりを考えた。
結論は、どこでも一緒。なんなら、アタックかけるなら補給地点前だとも思った。

今回は岩手県と遠いので現地には2日前入り。周回コースとはいえ、ツールド北海道、全日本が関係してくる大事なレースなのでボトルは人数×5本(15本)を用意。予備の予備を考えるともう少し持っていきたかったが、BOXにボトルが足りてない!うれしいことに買わないとインカレは足りない。

<レース当日>
朝から気温は15度ほどで肌寒く、雲は分厚かった。今回のサポートは、PITに向井田、補給に自分の2人。
選手のアップ中にはじめから持っておく飲み物と補給でほしいものを聞いて準備するも、監督会議などがあって1人だと忙しい。タイムキーパーと補給地点の場所取りを向井田にお願いした。はじめから持っていく飲み物が減らないよう、アップ用兼スタート直前用ももちろんつくった。
岡本が要求したのはいつも通り経口補水液。そのほかはスポーツドリンク、寒いので濃さは8割程度。粉の経口補水液やゼリーなどを水で薄めるときは、先にボトルに水を半分くらい入れてから入れないと固まって溶けないので注意がいる。振って溶かしたら、さらに水をいれていっぱいにする。
ボトルにつめる量だが、今までの自分の考えは、高いお金を出して自転車を軽くするくらいなら、ボトルの水をたくさん入れずに補給回数を増やせばいい、というものだった。しかし選手からすると、コースにもよるが補給側のラインは遅いし、前の人が落としたものを踏むかもしれないからできるだけ補給はしたくないらしい。たくさん入っていて重かったら捨てるし、とのこと。しかし、今回のコースは平坦が多いけれども補給からはしばらく上りで、道も細く捨てる機会がない。選手と相談してボトルいっぱいにつめる人と、そうでない人にわけた。

レース中に渡すボトルは、取らなくて余ったら基本捨ててしまうのと、気温が低いのとで、とりあえず経口補水液は1本だけ、8割を2本用意。
補給がはじまる5周目までは向井田と連絡を取りながら、誰がどこにいるかをチェック。これは補給時に来る順番やタイミングを予想するために大事。そして、この間しか写真を撮るチャンスがないので撮っておく。最近、集団内の岡本を探すのがとても苦手。落車の情報もあったので何度かひやりとした。他大とも協力して、動画を撮っておいて確認したりした。

牧と西浦がいなくなった後、8周目完了時岡本から次ゼリーの要求。寒いからだと思うがボトルはまだ一度も取っていない。そして、立命館笹木くんにボトルを渡す。熊野で習ったことから選手が取るまでは手を動かさないようにしたが、ちょっと早く流してしまった。取ってもらえたからまあよしとする。このとき笹木くんは集団から遅れていてペースが比較的落ちていたので、集団の人数と速さを考えるとこの後の補給が恐ろしい。
9周目完了時、岡本にゼリーを渡せた。岩手に行ったかいがあった〜。ゼリーを渡すときは選手が開けやすいように、ふたをいったん開けてから握ってもぎりぎり中身が出ないところまで閉めておいた。このときから、すでに走り終えた牧を予備の補給員に、西浦をカメラマンにしてスタッフ数を増やす。でも自分が動いてしまったら絶対に選手から分からなくなるからお願いする形で。
10周目完了時に岡本から2度目のゼリー要求があったが、その後は補給側のラインを取らず、取りに来なかった。後から聞いたところ、コースの特徴から右にいたほうが前にあがれたらしい。
ボトルは一度も取らなかったが、背中に入れていた補給食のおかげでレース終了までちょうど持ちこたえられたらしいのでよかった。

14周回が終わり、残り1周となると急いで補給地点とPITから撤収。車で岡本を迎える準備をはじめた。ローラーを全て中にいれてしまったのは失敗。選手がゴールする時間を考えて、その前にはゴール地点にコーラとゼリーを持っていった。ゴール後すぐにはコーラは飲めないそうなので、ゼリーを渡した。他にもレース中に渡さなかった経口補水液や、体にかける用の水をまわりにおいていった。
コーラはペットボトルのままよりボトルにうつした方がレース直後は飲みやすいのかな、と思ったり。しんどいときにあまり質問ばかりしても迷惑なので、聞けていない。

<レース後>
現地には給水車がいるものの水道がないことを知っていたので、選手自ら水道水をボトルにつめて用意してくれていた。それをレース後の軽い洗車用に渡した。
ボトルは車の奥にしまってしまったので、洗ったのはBOXに帰ってから。あまりよろしくない。ボトルの洗い方をきちんと後輩に教えたか覚えてないけど、飲み物が入っている方はもちろん、飲み口と水が通るところ、そして使用したクーラーボックスとかごもしっかり洗ってね。そして洗い終わったら、しっかり水きってね。

<反省>
まず、補給地点でわたしここにいますよアピールが全然足りてなかった。目が合ったからいいや、って途中でやめてたし、それが奇跡的なくらいその前のアピールも足りてなかった。
また、レース前は忙しくなることが分かっていたのに、前日のうちに補給内容を聞いておかなかった。天候で変更があるのは当たり前だけど、先に聞けていたらもう少し別のことをする時間があったかもしれない。
そして、ボトルを車の奥にしまったせいで、帰ってきてから洗うときに若干ぬるぬるしていた。暑くなるこれからの季節は特に気をつけたい。