白馬クリテ

第一日目 9位
 先頭からのスタート。しかし、濡れた路面でのコーナリングにびびって、必要以上にブレーキをかけてしまい、次々にぬかれる。二周目の最終コーナー手前の緩やかな登りでふんだんに足を使い順位をあげるはめになる。その後もコーナーの度に遅れをとってしまい、思うような位置取りができない。ポイント周回にはいって前でペースアップがあった際も乗りきれず、間を開けられる。なんとか追い付こうとするが、なにせコーナリングが下手すぎて全然追い付かない。その状態のままゴールまで。全く展開に絡めなかった。
第二日目 DNF
 前日の反省を生かし、試走の段階で10周以上走って徹底的にそれぞれのコーナーの特徴を頭と体に刷り込ませる。おかげでなかなかスムーズに、ストレスなくコーナリングできるようになる。自信をつけられたところでアップを切り上げそそくさとスタートの場所取りに向かう。おかげで前日に続き先頭スタートをきれた。コーナリングも順調。コーナリングがうまくいくと、集団がサイクリング程度の速度でしか走ってないように感じる。数周心地よく走ったところで三人が飛び出そうとしていたので、ここぞとばかりに便乗する。これで4人の逃げ集団が出来上がったわけだが、一周ほど逃げたところで二人が落車により離脱し、協調計画は崩壊する。二人で逃げようと試みるもあえなく吸収される。それにしても、この時一緒に逃げていた東大はきざだった。逃げ続けるのは厳しいと判断し、「どうしますか、このまま逃げますか」、と問いかけたところ、すがすがしい顔をして、「まあね。気持ちはいつも前を向いてなくっちゃ。」と返してきた。これが勝つものと負けるものの差なのだろう。その後は特に展開もなく、最終周回まで。最後は、できるだけスプリントに持ち込みたくなかったので当初の計画通り最終コーナーの前の緩やかな上りでアタック。しかし、このアタックがなんとも中途半端なものとなってしまい、効果はいまいち。この時点で冷静になって、一旦足を緩めるべきだった。しかし、一旦踏み始めた足を緩めることができず、まあ、まくってくるとしても日大の人一人ぐらいやろうと判断し、優勝、優勝、と頭の中で連呼しながらガン踏みしていた。当然と言えば当然のことだが、残り400mくらいのところで両脇から猛追するチャリの音が聞こえる。あれ、二人以上おるやんとなり、これはやばいと悟った。でもってここは一旦引き下がり、最後のスプリントにかけることにする。ここで三人の選手に道を譲って引き下がったわけだが、横並びする三人の間隔がやけに狭い。いや、真ん中絶対行き場なくしてこけるやんととっさに思ったが、対処する前に案の定真ん中がバランスを崩し落車。直後を走っていた自分もなすすべもなく巻き込まれる。あ、やばい、冗談抜きで死んだかもとか考えながら宙を舞う。幸い、地面にたたきつけられる衝撃を感じたので、あー生きてたわ。と感じ、少し安堵しながらしばし地面の上を転がる。身体が転がるのをやめてからは、ただ呆然と後続が横を通りすぎるのを目で追うことしかできなかった。このようにして、白馬はあっけなく終わってしまった。あとからいろいろ考えてみるとあのときああ動いてればよかった、と思うところが多々あるわけだが、結果として自分に有利な方向に運べなかったのは単純にまだまだ弱いということなのだろう。
 この一カ月半、勝てなかったら引退すると心に決めて、練習に取り組んできた。しかし、そんな中で挑んだ白馬もふがいない結果となってしまい、インカレの出場権も得ることができなかった。応援して下さった皆さんの期待にこたえることができず、面目次第もない。すすたさん、せっかく提供していただいた機材を粗末に扱ってしまい、申し訳ございません。一緒に練習して下さった皆さん、レースでいつもサポートして下さったマネージャーの皆さん、レース会場まで運転して下さった皆さん、ありがとうございました。
 と、ここまで書いてきたわけでありますが、まだまだチャリに乗りたいという思い、やはり勝ちたいという思いを捨て切ることができず、不完全燃焼感がひどくするわけであります。ということで、いろいろ考えた結果、とりあえず合宿までは傷の治癒に専念し、11月の行田に合わせてまた調子を上げていこうと思うしだいであります。皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。