乗鞍スカイライン

一日目 340㎞ 獲得標高4291m カロリー7916kcal 20時間23分 TSS 592

夏休みにどっか旅行に行きたいなと思い一回生に乗鞍のぼりに行こうと提案する。松山は予想通り来るといった。筒井は意外だった。夜の9時50分にボックスを出発した。持ち物はすべてポケットに詰め込んだ。新しくライトも買って夜走るのもあまりないことなのでテンション上げ上げだった。はじめの100㎞はかなり順調少し肩がこる程度。休憩もしっかり挟んでた。ガーミンがいろいろな変な道を案内してくれるからすごく楽しかった。大通り通ればいいのに細いくそ怖い道も通った。朝日が出てきたころには高山まで残り100㎞ちょい。こっから気温が下がりかなり寒かった。疲れも結構出てきた。ここまではほぼ平坦でよかったが上りが始まった。大した勾配はないがじわじわ足に来る。筒井のネガティブ発言も増えてくる。松山と二人でポジティブなこと限定のしりとりをしながら3人でゆっくりのぼる。標高も800mほどになったころに休憩してると声をかけられる。高山市まであとのぼりが200mくらいらしい。余裕だろと思っていたがガーミンに指定された最短ルートを行くと永遠とのぼる1200mは越えたそして奥のほうにくそでかい山が見えた。15㎞以上百井くらいひどい道をくだり、足もけつもくそ痛い。高山市に到着したのは昼過ぎ。こっからが本当のスタート。まず1300mまで登らなければいけない。この時点でだいぶしんどかった。気温も上がり暑い。のぼりが毎回1時間とかかかる。なんとか乗鞍スカイラインのスタートにつく。しかしスタートから10%越えの斜度が待っている。松山にちぎられながらゆっくりすすむ。道はきれいでバスしか通らないから快適。標高をにらめっこしながら1mづつ上がっていく。1600mあたりで松山が安全の説明するおっちゃんに止められていた。そっからは一緒に登る。2000mのところで水がくめる。そこでおっちゃんと話し、雨ちゃんやおやつをもらい、写真も撮る。残り700m。それにしてもあまりにも寒い。2300mを超えると雲の中を走る。2400mから木がなくなる。森林限界ってやつかと思い感動した。自転車で雲の上にまでいけるのか。素晴らしすぎる。筒井に抜かれたが少し行くと休憩してたので抜かす。筒井に負けたくなかったので良かった。そして2702mに到着した。感想は寒い。とりあえず寒い。早く下りたい。あったかいものを飲んでから急いで下る。松山が先に行ったが下りで負けるはずはない。最高速度は70㎞オーバーで快適に下る。コーナーを責めるのが楽しい。1600mくらいで松山を待つ。そのあと1400mくらいで筒井を待つ。そのままホステルにむかい、ラーメンをバカ食いして一瞬で死ぬように寝る。あまり覚えてない。30時間以上寝てない。かなりぐっすり寝てから6時半に起きる。体が重い。

2日目 293㎞ 獲得標高 1157m カロリー4748kcal 14時間35分 TSS 428

朝ご飯をしっかり食べてから7時半くらいに出発。自転車は乗ってしまえば元気が出るものだ。けつが痛いくらい。松山はどうも元気そう。素晴らしいペースで引いてくれる。とりあえずくだる。100㎞くらいまで行くと疲れに負け始める。申し訳ないがコンビニによってもらう。けつを休めながら食べる気がしないのでジュースばっかり飲む。岐阜ってめっちゃでかい。全然滋賀に出ない。なんやかんや走ってると松山がアタックをかけてくる。いくら疲れているといえ、競技部である。アタックを放置するわけがない。おそらく残り150㎞くらい。しょうがない俺も自分から仕掛けるかと思い。全力でアタック。1175W出てた。8秒から40秒までのベストパワーをすべて更新した。松山のFTPが270くらいかなと思い270Wは切らないように一人で逃げる。ここであることに気づいた。ゆっくり省エネで後のことを考えて走るのはしんどい。いかに相手を疲れさせて、自分は仕事をしてるように見せて、疲れてそうなそぶりを見せながらアタックのチャンスを待つ。この思考をしていると疲れがすべて飛んで行った。やはりサイクリング部は自分に合ってない。しかし全然追いついてこないので待つ。2分半くらいあけてた。待ってると一気に疲れが戻ってきた。こっからは走りにくい道をゆっくり走る。初めてのハプニングが起きた。松山のディレーラーがおかしい。よく見るとハンガーが曲がってる。松山は帰るまでずっとギアを固定したままになった。(一部を除く)休憩をたくさん取りながら滋賀にたどり着く。残り25㎞で最悪の事態が起きた。道を間違えた。10㎞ぐらいはしってから地図を見ると残り35㎞ほど。体も精神力も限界に近かった。最後の補給をして出発。ここで落ち込んだところで結果が変わるわけではない。松山なんて変則ができない。自分も同じギアに固定して10㎞以上連続で270Wくらいで引く。松山が先頭交代してこようとする。そんなにペースが遅いと感じたのかと思い譲らずに頑張る。まあ4㎞ほど引いてもらったが。何とか見慣れたところに戻ってきた。残り峠は二つ。もちろん勝負になる。俺が先頭で300Wで松山のアタックが来るのを待つ。着た瞬間すべてを出し切るつもりで対応した。松山と10mほど空いたが、たれてさされた。悔しい。しかしまだ一本ある。これで勝てばすべて勝ったのと同じであると思っていた。頭が正常に働いていなかった。最後の峠の前でシューズをがっちり絞めて、水もすべて捨てる。今回は俺が後ろ。松山が少しずつペースを上げていく。最後に刺せばいい。しかしなんとなくしか峠を知らない。そして真っ暗。焦ってしまった。アタックをするが最後に負けてしまった。かなり悔しかった。息の上がり方がおかしかった。普通にハアハアとならずに深呼吸のようにしか息がすえない。無事に事故もなく京大に帰還。

非常に疲れたが楽しかった。9月にまた一回くらい長距離を乗ろうと思う。松山は確定で。次は倒す。