スプリントしてたらなぜかTT強くなった件について

 10/9、花背TTのパワーを測定したところ、19分48秒で351Wという結果であった。よくよく調べると、これは今年のベストパワーのタイ記録だった。20分もがきを繰り返した結果かと言われると全然そんなことはなくて、6/25に全日本が終わってから10/9までの期間で、L4(山中や花背くらいのイメージ)を行ったのはたったの9日のみだ。しかも、7月後半からの夏期講習以来、5秒〜1分くらいのメニューしかやっていなかった。それにもかかわらず20分の能力がキープされているのはかなり不思議な事ではないだろうか。
 それで、ちょっと調べてみたところ、たしかにスプリントを繰り返した結果TTの記録が伸びたというデータがあったので、紹介する。京大構内のネットワークから繋いで自分のIDをぶち込むと閲覧可能であるので、授業中にでも読むことをおすすめしたい。

http://journals.lww.com/acsm-msse/fulltext/1999/05000/effects_of_different_interval_training_programs_on.18.aspx

 ざっくばらんに内容を説明すると、30秒もがきを12本行うグループ、1分もがきを12本行うグループ…8分もがきを4本行うグループ、というようにいくつかのグループに分けて練習させてみたら、なぜか知らんけど30秒12本のグループも40kmTTが速くなっちゃったというものだ(ちなみに他のグループにもタイムの向上は見られた)。当然スプリントも向上した。いったい体の中で何が起こっているのかは分からないが、そういうこともあるらしいので、参考にしてはいかがだろうか。
 この論文では、30秒もがき→4分30秒休みを12回繰り返し行ったようだ。私も夏期講習中は50分の移動の中でスプリントを8回くらい行っていたので、本数は少ないが似たような負荷をかけていたことになる。実際20分のパワーは保たれていたので、それなりに再現性はありそうだ。20分走3本をローラーでやるよりは多少精神的に楽かと思うので、まあマンネリ化を防ぐという効果でもトライする価値はあるだろう。