遅ればせながら…

遅ればせながら、ようやく昇格することができました。まずは、ここまで支えてくださった皆さんに改めて感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。思い返しますと、白馬が終わってから、僕は9割方心の折れた状態でしたが、そんな僕を見捨てることなく、ここまで連れてきてくださった皆さんのおかげでつかむことのできた昇格であると思っています。まさに、鞭でケツをしばかれ、猪突猛進する馬のような日々でありました。
また、一回生には、凡人でも、目標達成のために、最小限のことを最大限の力で続けてたら、いつかは昇格できるということを示せたんじゃないかな、と勝手に思ったり思わなかったり。
今回の昇格で、何とか形式上は皆さんに(一人はまだかな?)追いついたわけでありますが、実力のほうはまだまだ追いつかない部分が多いので、たかが行田なんて言われることのないよう、皆さんと同じ舞台で戦えるように長い距離のレースに対応するための力をつけていきたいと思います。
以下、レースレポートです。

レース計画:前回の行田からの三週間は、ひたすらにスプリント練をしてきた。その結果、スプリントに大いなる自信を持てたかというと、集団スプリントを高確率でものにできると思えるほどではなかった。勝たなきゃいけないレースで頼れるようなもんじゃない。じゃあ、逃げますか?となるわけだが、こっちもあんまり自信はない。それなら何があるねん、と考えると、この三か月間ほどで強化してきた一分走?ラスト半周でアタック?そんなことを考えながらスタートリストを見ると、トラックの国体で1kmTT優勝してる人が謎に出てる。一分走最強。わお。これはいかん。じゃあどうすんねん、と悩んだ挙句、前回の行田でやられたことをそっくり再現してやろう、という思いに至る。つまり、ラスト二周のホームストレートでアタックして、一人飛び出し、集団が二位狙いで牽制してペースダウンするまでひたすらもがいてあとは淡々と逃げる、という作戦でいくことにする。

レース:一周目はローリング。集団後方からのスタートだったが、道幅も広く、順位はすぐに上げられると思い気にせず。アクチュアルスタートしてから、集団のペースは思ったより速め。これは先頭引くのはいかん、と思い、五番手くらいに位置取ろうとするも、なかなかいいところに行けず、集団後方でやきもき。あわわー。おまけに松山は集団先頭でインターバルをかけに行ってる。まじでやめろよとか思いつつ周回を重ねる。三周目あたりでいったんペースが落ち着く。そのまま四周目も後方でやり過ごす。予想では、四周目のホームストレートで牽制がかかって一気にペースが落ち、すぐに位置取りの争いでわちゃわちゃしだすはず。その一瞬ペースが落ちたすきにアタックすれば集団はとっさに対応できないであろう。そう考え、牽制がかかるのを今か今かと待ち構える。予想通り、ホームストレートを100mほど進んだところで牽制がかかる。きたっ。今しかない。何の迷いもなく、一気にアタック。集団が「いったー」みたいなん叫んでたけど対応した様子はない。よしよし。その後15秒ほどはほぼスプリント状態でもがく。後ろを振り返る。集団との差は2秒ほどといったところか。そこからはコーナーが連続する。明らかに自分のほうが有利。コーナーをこなす。もう一度後ろを見る。タイム差3秒といったところか。んー、微妙。まあ、ここまで来たらもう自分を信じるしかない。しばらく逃げる。振り返る。あれ、いつの間にか後ろに人がおるやん。まじかー。とりあえず先頭交代。どうやら2人ブリッジしてきた模様。逃げ三人かー、昇格は二人やぞー、と思って弱気になってたらちぎれかけてた。ブリッジしてきた二人が、「二人で逃げようぜ」とか言い合ってる。いや、ちょっと待ってくださいよ、とか思いながら、必死で後ろにへばりつく。集団を振り返る余裕なし。しかし、へばりついているうちにだんだん足が回復してきて、最終コーナーを曲がるころにはほぼ完全にリフレッシュ。集団はまだ追い付いていない模様。これは、三人の勝負か、と判断。一人はたれかけ。一人はわりと元気そう。自分はというと、この上なく元気。残りはあと350mほど。いや、行くしかないでしょ。と判断し、もう一発アタックをかます。幸い、二人ともとっさに反応できていないよう。こうなったら、駆け引きなんてあったもんじゃない。残りの350mをただひたすらにもがく。残り20m。よし、いけっ。残り1m。やった、勝った。小さくガッツポーズ。その瞬間、横に爆走する人が見える。あれ、誰これ?え、てか、さされた、だっせーと思い、ゴール後は喜びよりも屈辱感のほうが大きかった。どうやら、集団がラスト猛追して追いついてきたらしい。ショック。あとから結果を見ると、ぎり自分のほうが速かったみたいやけど。そんなこんなで、複雑な感情でレースを終える。
まあ、何はともあれ、なんとか勝てた。