シンカラ3rd stage

シンカラ2nd stage - 京都大学自転車競技部練習日誌
161.9km/1.5時間/4時間!/なし

振り返りデー(訳あってこの日は記録できず。後で振り返っているので、ちょっと記録が抜けているかもしれません。)

寝る場所は快適。ご飯は砂入り。みんな段々と疲れがたまってきて、特にこの日から一気に食事量が減った。選手は内臓がずっと気持ち悪い〜と言うし、サポート組は寝てないから消化が悪い。食べるご飯はいつも一緒。ミネラルたっぷり砂入りご飯と持ってきたおかず。味に飽き初めて3日目くらい。ご飯の時間がほんと憂鬱。そういえば、食事は必要成分だけ取れればいいとか言ってた先輩いたなぁ…大谷さんとかいう名前だったっけ?ほんとに1回、白ご飯と成分だけ取る食事を続けてみたらいいと思いますよ。代わってほしい。

前日は補給地点が消えるハプニングがあったけど、どのチームもバス運転手としっかり話したはずだからこの日はちゃんと復活すると思いますよね?はい、またまた消えます。
もはや謎。
この日はさすがに補給地点あるでしょ〜と思っていたので、バスに3人、チームカーにわたしとプジャという配置は変えず。ただ、チームカーにもゼリーはたくさん積んでおいた。

レースはといいますと、緑ばっかりですね。9日間で距離最長にして休息日のような1日でした。
逃げたい人さっさと逃げて、みんなでサイクリングして、最後に追いついてスプリント、っていう教科書的レース。

そして、この日はチームカーからのプロトンの選手の補給に成功!
〜補給方法〜
○選手が集団最後方に下がって、ボトルを持って手を挙げる、後ろを振り返るなどしてアピール
〇コミッセールが無線でそのチームカーを呼ぶ(*1)
〇チームカーの隊列を外れて前に上がり補給(*2)
 (他チームがやっていたんだけれど)補給のために前にあがるときに、抜かすよ〜っていうのを他チームカーやバイクコミッセールに分かってもらいやすくするために、ペットボトル等を持って窓外に手を伸ばしていた。(これはプジャが自らマネしてやってくれた)

  • 補足-

(*1)(number xxx(ゼッケン番号), xxx,) XX Team, XX Team, ‘feeding to the peloton’ って言われるときが補給のために前に行ってもいいよというとき。連続していると、”Feeding again” とかもある。
XX team, (number 1, number 1) だけのときは、そのチームの(1名が)集団から遅れはじめている、あるいはちぎれたという意味(っぽい)。”Feeding”が聞こえてないと、前に上がると怒られる。(あくまでもそう聞こえたという話なので、文章等間違っていたらすみません)

(*2)集団後方には、コミッセールカー、ドクターカー、チームカー(1から順に)という順に並んでいるけれど、抜かせるのはドクターカーまで。コミッセールカ―は抜かせない。後端はかかってもいいけれど、前端を抜いたらダメ。(経験談)だから、選手もコミッセールカーより後ろくらいまでは下がってきてもらわないと渡せない。

・補給を取りに来るタイミング
スプリント地点通過後等はやっぱり各チームアシストが下がってくるので、集団復帰時も周りにちらほら人はいて少し楽。
ただ、補給に行くチームカーが多いので多少渋滞気味。コミッセールが時間をあけて呼んでくれるけれど、前に行くまでに時間がかかることもしばしば。(そして、選手はチームカーを呼んでもらってるつもりでも、まだ呼ばれてなかったりする。)

この日のレースレポートはこれくらいなので、裏シンカラを紹介!
〜1日の流れ編〜
まず、スタート地点まで移動。なぜかオバマは音楽を爆音で流しながら行くから、もはやキャラバン隊と勘違いされてもおかしくない。
ちなみに、この移動時スタート地点までの行き方を示す看板が各交差点に設置されている。日本と比較して交差点の数が少ないとはいえ、先に置いてくれてる方素晴らしいです。ありがとうございます。

そしてこれ、ゴールから宿バージョンもある。この日も含めて4時間移動の日が3つあるけれど、ちゃんと設置されていた。すごすぎ。

スタート地点にはテントがあったりなかったりで…(予測不可)テントがあるときは食事がおいてあることがほとんど。ウェットティッシュもおいてある。(下写真、これは4日目だったかな)いつもバナナだけは回収していた。ただこのバナナ、色が緑でも賞味期限は1日。次の日にはぐちょぐちょの熟れ熟れになってしまう。よくもまあタイミングよく提供してくれているもんです。そして皮の外側はものすごく汚かったりするので食べるときに口に入らないようにしたいですね。
テントがなかったり、バナナが手に入らないときはプジャが売店や物売りなどからポケットマネーで買ってきてくれた。

次はお弁当。中身は買ってから3日間玄関前に放置したような菓子パン、あぶらもの、得体のしれない悪臭を放つ激辛魚料理など。たまにおいしそうなマフィンやフルーツも入っている。そして、これらすべて紙の箱に直接入っているので、まとめてどうにかしないと悪臭は増し、車の中も汚くなる。菓子パンが好きじゃない自分はずっと持って行ったカロリーメイトをお昼ご飯にしていた。これは飽きなかった。そして、パレードラン中に食べておかないと急に忙しくなって食事する時間がなくなったりする。

ゴール地点での食事はホテルと変わらないクオリティー。おかずは4品ほど。

レース中。
道路は基本的にそこまで悪くないけれど、田舎になるとところどころ陥没していたりする。この第3ステージはひどかった。そして、道には誰かが捨てたバナナの皮がしょっちゅう落ちている。車にも悪影響シリーズだと、たまにドリアンの(絶対に切って売ってる!)お店の横を通ったり、家畜関連のえげつない匂いがするゾーンを通ったり、ヤギさん、ニワトリさん、ヒトが直前横断したりする。もはやマリオカート。トラップ多すぎ。
そして、沿道には本当にたくさんのお客さんがいた。日本の国旗はインドネシア、マレーシアについで多かったように思う。窓から手を振ろうもんなら大歓声。ゆっくり走っているときはハイタッチとかもできた。ちなみに、これはオバマの方が楽しんでやっていた。人が多いゾーンに入ると、挨拶と言わんばかりにクラクションを鳴らしまくってた。もちろんそんなことうちのチームしかやっていない。他のチームに迷惑になってなかったらいいけど。
補給時。
隊列の前に上がるときの加速が酔う。このステージは特に道幅がそこまでなかったので、前に上がるときに車の右側は道からはみだして舗装されていないところを走るから揺れる。そんな中、下を見ながらボトルに水を入れる。酔う要素しかない。

ゴール後。またお弁当をもらう。悪臭がする率はゴールでもらえるものの方が高い気がする。あと、スタートとゴールで毎日お土産がもらえる。内容はTシャツ、得体のしれたりしれなかったりするスナック、民芸品、スマトラ風建築の置物...etc. 選手分しかもらえなかったり、スタッフの分もあったり、ドライバー達の分もあったり…数は様々。
そして、写真・サイン大会が待っている。だいたい中学生女子が多い。書いても書かなくても夢こわすな〜と思いながら時間に余裕のあるときは応じていた。選手は鼻の下を伸ばしながら、女の子に腕を組まれて写真を撮ったりしていた。福島は主にお子様と選手全員と撮り終わった人担当なので、回数は少ない。なので、よからぬ手がポケットに伸びていないかをひたすらチェック。小さい男の子は要注意。ポケットを指さしながら友達と話している場面をよく見かけた。別に選手がうらやましいとかそんなことはないです。もし知らない男性から腕をつかまれるようなことがあれば、即通報してますから。


さて、日記に戻ります。ゴール後のテントでみんなと合流。ゆっくりしていたら、テント前に人があふれていた。プジャに頼んで、テント内には入らないようにしてもらっていたけど、テント裏側からも布をめくってのぞかれていて…ほどなくして、裏側のしきりが崩壊、人が前からも後ろからもなだれこんできてテント内で身動きが取れなくなった。警備はどこにいった?
この日は一番人が多かったけど、なんとかバスまで移動。バスの周りのすごい人(みんな女の子)で満員電車並みの人口密度の中、積み込みを終えて乗ろうとしたら、わたしも腕をつかまれて(女の子)、一歩も動けなくなってしまった。たまたま捕まったのがバスのマフラーの前だったので、ただでさえ暑いのに足元に50℃の熱風を浴びつづけた。こんなときに限って選手はすでにバスに乗って涼んでいる。しかも、脚に当たった空気は上に上がってくるので、排気ガスしか吸えず死ぬかと思った。
なんとかバスに乗車。けれど、お菓子含め自分の荷物の大半はチームカーに積んだままだった。戻れると思っていたけれど、この人の中を戻るなんて不可能。スタートした10時にプロテインバーを1本食べたきり何も食べてないけど...仕方がない。これから4時間移動か。
ちなみに、バスが動き始めても周りを女の子たちがぞろぞろ〜とついてくる。その後バスのドアを外から開けられたときはさすがに焦った。言い方が悪いかもしれないけど、もはやウォーキングデッド。キャーと言いたいのはこっちです。

交通事故もあって4時間ちょっとして宿に到着。この時点で20時過ぎ。おなかがすきすぎて胃がとても痛い。でも、選手に先に食べてもらって自分はプジャと薬局へ。選手が毎日日焼けをしすぎて痛い痛いというので炎症を抑える薬を探しに行った。ところが薬局にも全然ない。3軒回ってやっと1本見つけた。あと、ゼリー系補給食が足りなくなりそうだったので、プジャに売ってるところを聞いたけれど、そもそもそんなもの見たことがないと言われてしまった。
おなかが痛すぎて晩ご飯はほとんど食べられず、寝つきは悪かった。2時間くらいしか寝られなかったと思う。まあそんなわけでレースレポート書けず。後で思い出しながら書いた。

雑感/補足
・普通は薬等がほしいときはレース外でもドクターカーに尋ねるよう言われていたけれど、さすがに日焼け止めの炎症を抑える薬はなかった。
・選手がしょっぱいものが食べたい〜と言っていたので、薬局の他にスーパーにも寄ってもらって、ちょっとスナックを買ってみた。食べたかは知らんけど。
・そろそろご飯の時間がきついですね〜。白米とか見たくない。そもそも寝不足で胃が消化しにくくなってるからおなかすかないけど。でも、なんか食べてないと酔いやすい気がする。
・酔い止めはもちろんのんでる。でもなんか常に少し気分悪いのは、内臓のせいなのかな…?

・このステージまでは日焼けのしすぎに対しては、冷たいシャワー浴び続けるとか、氷で冷やすとかしていた。氷は宿で用意してもらえたり、無理だったり。無理なときはプジャやオバマがポケットマネーでどこかから買ってきてくれた。ありがたい。

・初めてプロトンの選手への補給に成功したのはよし。オバマもいろいろコツがつかめたみたい。
・3人とも一応無事に完走はしてくれていますが、後半のアップダウンが多いゾーンで久保田はちぎれかかってます。そして、ずっと平地に見えるところも細かいアップダウン、カーブの連続なので常に軽いインターバルがかかってる。下りはもちろんブラインドカーブ。前の人を信じるしかない。
・ちなみにこの日、ゴール前の30kmは時速60km以上で走っていた。(ほんまに!)途中はサイクリングしていたのに、メリハリがすごい。
・この日は集団の9割がトイレ休憩をする時間があった(らしい)。ちなみに、チームカーのトイレ休憩もしょっちゅう行われてます。だいたいいつも同じチーム。

・無線で呼ばれるとき、日本から来たのはうちだけなので恐れ多いことにジャパンチームと呼ばれていた。でもこれが、パダンチームとどっちどっちってなるときがあった。気が抜けない。

・忘れかかってますが、補給地点が消えたことに関して
 バス組はちゃんとそれらしき地点付近で、カヴに止まるよう言ったらしい。でも、もちろん英語は通じず、俺の仕事はゴール地点まで行くことだ〜みたいなことを言われたらしい。わたしのケータイに電話してプジャを通して話してもらうこともできたし、きっとそれをしようとしてくれてたんだけど、いかんせん道が田舎だから全然通じない。

・お弁当の悪臭に関して。作ってくれた方に大変申し訳ない表現ですが、事実です。軽く酔っているときに隣に置いておかれるとつらいです。ふたを開けたら匂いは10倍になって襲ってきます。たのんます。

シンカラ4th stage - 京都大学自転車競技部練習日誌