AACA第二戦

<距離>
 5.04km×18周=90.7km

<コース>
 ど平坦で上りが無いコース。コーナーがS/G地点付近と折り返し地点に存在するが、基本まっすぐ行って帰ってくるだけ。

<天気>
 晴れ。10℃前後。長袖のインナー1枚とレッグウォーマーで出走。ちょうど良かった。風は土手から川に向かって爆風が吹いていてた。常に横風にさらされていた。行きは向かい風、帰りは追い風基調になる。

<順位>
 不明だが、70人中30位くらい?

<走行データ>
90.7km
2.4h
TSS165
Ave.249W/NP275W
Ave.147bpm/MAX173bpm

<レース前>
 全日本出場権獲得のため、西チャレ九チャレは非常に重要なレースに位置づけている。しかし、9/11以来レースに出ておらず、しかも、この5ヶ月で人と練習に行ったのはたったの3回だけ。その3回のうち2回は木田の後ろから野次を飛ばす会だった。さすがにその状態で重要レースに臨むのはアホだなと思っていたので、出場することにした。
 体調が非常に悪かった。2週間前くらいまでは調子の良さを感じていたのだが、修論に塾の繁忙期が重なりリズムが著しく崩れた。結果今週の頭の修論は乗り切れたが、疲労からか体調を崩した。DNSも考えたが、西チャレのことを考えると出ないわけにはいかんと思い強行出場を決めた。

<レース中>
 さて、そういうこともあって、今日は何もできないだろうと思っていたので、とにかく省エネに努めた。逃げは最終盤以外全て放置して誰かが捕まえてくれることを祈る。最後生き残っていたら集団の頭を取りに行く。もし逃げが潰れていたら御の字、というスタンス。また、集団のどこにいようとひたすら下ハンを持って体を小さくして走った。RDLやスクワットで脊柱に負荷をかけ続けたおかげで、問題なく走り切ることができた(流石にレース後、多少腰にキたが)。また、あまり大きい声で言うことではないが、ローテを2回に1回位の頻度で飛ばした。引く余裕は全く無かった。あとは、常に風下側(川側)に位置取るようにした。そんな努力を重ねた結果、NPは何も無ければ280W程度で推移し、高いときでもFTPの330Wを上回ることは無かった。レース全体でも275W、147bpmとNP心拍ともにかなり低く、終始心肺には余裕がある状態であった。

 心肺に余裕があった一方で、脚には全く余裕が無かった。1.5h経ったあたりから様子がおかしくなり、2.0h経ったころは完全に脚が攣ってしまった。普段練習で2時間しか走っていないのを反映しているのだろう。最後に50kmを超えて走ったのは11/5のことだ。100km超えたのはこの半年でけいはんなの日のみ。研究があったため仕方がなかったのだが、その練習量ではいかんな…。結局、最終周回の折り返しのところまでは粘れたのだが、立ち上がりで踏んだところで動かなくなって千切れて終わってしまった。

<反省&雑記>
 かなり脚を節約することができたのは良かった。また、出力の向上を見込んで筋トレをしていたのだが、低い姿勢で走り続けられるためにエネルギー効率が上がるという効果が得られたのは嬉しい誤算だった。継続して取り組むべきだと思ったし、まだやっていない選手はやったほうが良いだろう。また、月700km未満という悪い意味で驚異的な練習量でも、強度を高く保つことでTSSを稼げば、おそらく私の3倍以上乗っているであろう人たちと同じ集団にいることが可能なのだ。これはなかなか勇気づけられる結果だったように思う。
 
 一方で、高強度トレーニングによるTSS稼ぎの限界も感じた。同じ集団にはいたものの同じ土俵で戦えていたわけではない。おそらく、パフォーマンスの向上ないし維持という観点ではTSSが重要な指標だが、長時間走っても元気かどうかといのはTSSでは測れない部分で、単に仕事量が重要なのだと思う。近年はTSSが練習量の尺度として用いられるのが一般的になってきたが、仕事量もやはり重要で見直されるべきなのではないだろうか。

 トレーニングにかかわらず、極端な意見というのはシンプルでわかりやすくかつセンセーショナルで、受け入れられやすい。しかし大体の場合、答えはその間に存在する。

「強度を上げなくても月3000km乗れば強くなる!」
LSDは時代遅れでHIITをやるべきだ!」

こういった意見はおそらく耳にしたことがあると思うが、結局のところバランスが大事だよね、というのが真実だろう。答えは、乗り込みと高強度練習をバランス良く組み合わせましょう、ってとこだろう。それでいけば現在の私はまったくもって練習時間(≒仕事量)が足りないので、今後はそれを稼いでいきたいところだ。