はりちゅう〜成長〜

出走37人、1位
距離30.0km
タイム47分04秒124

レース展開は向井田の方にお任せして、こちらは自分が思ったことをつらつらと。
2月の初めくらいから、2回生4人でレースで何かしたい、ってことで色々と(主に自分が勝手に)話していた今大会。当初のとりあえずの目標は、表彰台に2人以上上がること。その目標達成のために、作戦というには拙いものの、色々と考えていた。しかし残念なことにホリが出場できなくなってしまってので、3人で出来そうなことを考えて臨んだ。自分が試合前に木田と向井田に伝えていたことは以下の3点。

・自分はローリング解除後にファーストアタックをかける。
・強い人はあらかじめマークしておいて、逃げ集団には警戒しつつレースを進める。
・逃げが決まらないままラスト周回になれば、自分は最初の坂でアタックをかけるので、巻き添えを最小限にするために前方に位置取っておいてね。

作戦段階ではマネージャーさんにも色々とやってほしいことを伝えていたが、全然思ったようにレースを運べず、なんか申し訳ない感じ。まあ、自分たちがもっと強くなったら色々とやってもらいます。

今大会は30kmの短いレースだったので、いつもより入念にアップを行なった。今日は3本ローラーでアップ。10分インナーで120bpmくらい。からの135bpmまでで10分。からの160bpmを目安に30秒on1分offを5本。最後に道路でスプリント2本。
ではレース展開を自分目線で。
まず1周目はローリングスタートから。ローリングスタートは最初の坂を登って、少し下って平坦に入るところまで。バイクの後ろにマトリックスがバッっと並んでいた。ちなみに今日のマトリックスはいつもの、マトリックス(笑)な人達だけでなく、佐野選手をはじめとするガチ勢がチラホラ。はっきり言って、このせいで我々が考えていたことのほとんどを実行に移せないことは、スタート前に判明していた。
で、ローリング解除後にファーストアタック。いきなりの京大生のアタックにマトリックス勢が「マジか」って言ってたのが印象的。意外と体動くやんって思いながら踏んで、チラッと後ろを見ると、マークしていた2人とマトリックスが付いてきてる。しかも先頭交代要求したら応えてくれて、集団も離れてたから、いけんちゃうって思った。でもまあ、集団には2周目にちゃっかりと追いつかれた。逃げにいた時に、ええ感じではあるけど、どうせ集団に捕まるから、山田ちゃんと町田さんに、「(集団で)休んどいて」って後ろ木田と向井田に伝えてもらおうと思ったが、あとで聴いたら聞き間違えしてたみたい。でもまあ趣旨はあってた。新しい試みに失敗は付き物である。てか、こんな試みに付き合ってくれてありがとう。
2周目にはちゃっかり捕まって、集団で休憩。5周目まではかなり落ち着いていて、集団も大勢でひとかたまり。この時には集団の中腹かちょい後ろくらいでノンビリしていた。
6周目くらいで向井田が飛び出したのが見えたが、集団の雰囲気的にも違うわーって思って、チームメイトながら後ろから傍観。
8.9周目で少しずつ集団の雰囲気が活性化してきたので、集団内で位置を上げておいて動きに対応できる態勢に入る。この時の位置どりで少し前に出すぎたみたいで、最終周回突入前に先頭にたってしまう。あーあ、って思ったけど、ある意味予定通りなので、鐘の音と共に本気でアタックをかます。これによって集団を粉砕したのだが、前を走るマトリックス勢2人に全く追いつかない。「え、マトリックスってこういう時逃してくれるんとちゃうん?」と思いながらも、ここでマトリックスに追いつけば勝ち、諦めて集団に戻れば負け、と考えて本気で追いにかかる。普通に考えれば当たり前だが、前のマトリックス2人に全然追いつかない。平地も下ハンスプリント体勢で踏むのに、差が縮まらない。そして登り返しを全力で踏んでいる時、(たぶん)あの佐野選手に後ろからスイスイーっと抜かれて、あっという間に離された。何あのしなやかな動き?これが最終切符と思って踏んだけど追いつかず。
坂を下り切った所で後ろを振り向くと集団は見えない。もうあとは簡単だ。おそらく全力で下ってきているおじさま達に追いつかれないためには、常に集団の先頭を引くおじさんよりも踏めばいい。マトリックスに追いつくよりもよっぽど簡単なこのタスクをこなして、ちゃっかり1位は頂いた。

*反省
コーナリング下手すぎ。前の人と差が縮まりすぎたり広がりすぎたり。あとコース取りもダメダメ。
・やっぱり試合の前日に銭湯行ったら調子良い。
・なかなかチームで動くのは難しい。とりあえず今日、チームメイトのことを常に気にしながら走れたのは小さな第一歩かと。もっと個の力が必要になるのは言うまでもない。
・平均心拍数が166と低めに抑えられた。ゾーンごとに見ても結構休めているし、疲れないように走れるようにもなってきたのかな。今シーズンの練習課題は、動かなくなってからいかに動くか、であるが、試合は専ら、いかに動かなくならないか、が課題だ。まあ、当たり前の話だが。
・レーパンボロボロすぎて、表彰式でマトリックスの監督に「これで新しいの買え」ってボソッと言いながら賞金3000円を渡された。ホンマに早く新しいのほしいけど、3000円じゃ足りねーなー。ん、これ反省か?

*収穫
・1番衝撃的だったのは、やはりマトリックスの選手の動き。今の自分は力いっぱい一生懸命に踏んでいるばかりだが、無駄なくしなやかに力を伝えるあの動き。あれは大いに参考にさせて頂く。
・集団内での位置取りはよかった。コースはもう頭に入っているので、右端で位置取る所、左端で位置取る所などしっかりできていたと思う。
・やっぱりレースになると自然に強度を上げられて、良質な練習ができた。
・靴下3足、練習タイヤ2本、補給食、

何だかんだ、去年のこのレースでは意味の分からないところでアタックかけたりして無駄脚を使った挙句、集団スプリントで落車して悲惨なものだったが、今年は自分個人のやりたいことが出来た。ファーストアタックも集団後方の人にはかなり効いたと思うし、あの程度のレベルなら一撃で集団を粉砕できる力もついている。向井田曰く、最終周回の初めの坂はいつもペースが緩むらしい。ってことでタイミング的にもバッチリだったわけだ。ラスト1周は結局1人で逃げ切れたし、1年で着実に成長している。

山田ちゃんと町田さん、一日中試合に付き合ってくれてありがとうございました。これからシーズン始まっていくので、今年もよろしくお願いします。