シンカラ 7th stage

シンカラ 6th stage - 京都大学自転車競技部練習日誌

112.0km/1.2時間/0.5時間/あり

本日から出走は久保田のみです。
というわけで、川嶋のボーラを使うことに。前日のうちに二宮がシューもちゃんと取り替えてくれた。さすが。

この日は有名らしい渓谷スタート。おかげで車はつめつめに駐車。運転手は例外なくみんな煙草を吸うし、全車アイドリングをしているから排気ガスもすごい。おかげで一日中喉が痛かった上に、宿に帰った後に鼻をかんだら今までで一番黒いものが出てきた。
場所がないということでテントもなし。よってバナナもなし。プジャに買ってきてもらおうとするも、観光地価格で高いからお金ちょーだいって初めて言われた。1房(通常サイズ12本セット)がIDR14,000(=JPY110)くらい。これは通常の相場の2倍くらい。ちなみに、コーラ等炭酸飲料のミニサイズの通常相場は1本IDR40,000(=JPY30)くらい。S/F地点はだいたいお店があったり誰かが売りに来たり。移動中も森の中に急にトイレ&売店が登場するから、買うのには困らない。


もらったクーラーボックスとクラスターバナナ

そして、金曜日なのでお祈りの日。よって14時スタート。宿でお昼も用意されていることが朝発覚したので、軽くいただいてから出発した。

始めの2級山岳は、ケロック9という場所。プレスが集結するいわゆるインスタ映えスポット。すごく行ってみたかったけれど、チームカーは侵入禁止らしい。というのも、上った後に同じところを下りなおすコースだった。道の脇の空き地に全員車を停めて選手が帰ってくるのを待った。初めて集団を前から見るチャンス。どこのチームも車を降りて写真を撮ったりしていた。
下りが速いのか、集団はぷつぷつになっていたけれど、久保田も最終列車で通過。隊列を組みなおして車で追った。

涼しくて平和な一日。と思っていたけれど、集団は横風の影響で伸びていてなかなかしんどかったらしい。上り始めで詰まっているところしか見えないチームカーの中では、そんなことは知るはずもなくしょうもない会話が弾む。途中一回補給に呼ばれたときにボトルを交換したけれど、返ってきたのがまだ重かったからボトルじゃなくて食べ物やなと察した。バナナを渡した。

2つ目の2級で久保田はちぎれたが、下った後は一緒にちぎれたメンバー5人ほどでゴールを目指した。道が狭くてなかなか横につけられなかったが、残り10kmを切ったところで横に並べた。10kmをきっての補給は不可だけど、回収は問題ないはず。ボトルをもらって、そのまま後ろを追いかけてゴール。ボトルのやり取りをした後は審判がノートをペラペラしてめちゃめちゃ確認していたので、ちょっとどきどきした。

さて、この日のゴールはパダンパンジャンという町。レース中の沿道の雰囲気からなんとなく感じていたけれど、見るからに治安の悪そうな場所だった。普段なら沿道のお客さんは、わーきゃービートルズが来たーぴーぴーみたいな感じなのに、遅刻して授業中に教室の前の扉から入ってきた人を見る目をしていた。車を降りて歩いていると、インドネシア語だから正確には分からないけれど、ご飯をねだる子供がぞろぞろついてくる。レースの盛り上がりが消えないうちにこの場所から去った方が無難そう。
そして、ここでプジャから言われたのが宿には晩御飯の用意も食べる場所もないらしい。外に食べに行ってもいいよと言われたけれど、どう見てもレース期間中に行ってもよさそうなまともなレストランはなさそう。パダンまでは片道1時間はかかる。まだ17:30だけど、ゴール地点の食事を晩御飯だと思って食べた。

宿もゴールと同じ町のはずだったけれど、町を外れ山の中へ。プジャが朝から今日の宿はすっごくいいところだから選手の反応が楽しみ!だからいいところってことは黙っておいてね!って言うから一人で楽しみにしてたんだけどな…(プジャは毎日、宿を見たときの選手の反応を楽しんでいた。)
着いた。プールがいくつもあり、その周りにコテージが並ぶ、よく言えばリゾート避暑地、悪く言えば廃遊園地だった。で、ここで私の部屋がないことが判明。久しぶりのぱーどぅん。今まで宿が良かったので、部屋を取りそこなっている可能性なんて考えていなかった。すぐに営業所みたいなところで空き部屋を確認。同じ園内でみんなの部屋から徒歩3分くらいのところに空きがあった。耐えた。でも一応部屋を代わってもらった。みんなほんとに優しい。

さて、翌日の朝ごはんは。どこで?何時から?結論から言うと、プジャも翌日の朝まで分からなかった。持ってきたWi-Fiがあったけどなかなか電波が悪くて、連絡が取りづらかった。かろうじて夜中にレストランの名前だけ分かって送られてきたけれど、どこやねんって感じ。これは朝早く起きて探すやつやな〜と覚悟。
レポート書いたり、なんやらしていたら夜の2時になっていた。選手はきっと朝ごはんの連絡待ちながら寝たんやろうな〜と思いながらお風呂の準備。選手からお湯が出ることは聞いていたけれど確認。出る出るよしよし。出しっぱなしで(ごめんなさい)準備の続き。ここで電気がパタッと消えた。え、こわっ。ケータイをどこに置いたかすぐに思い出せずライトもつけられない。しばらくして、出しっぱなしにしていたシャワーも(本当にごめんなさい)ゆっくりと止まった。
真夜中、山の中のコテージで音無し。
こわこわこわこわっ。ホラーは本当に無理。でもとりあえず壁際にしゃがんで戦闘態勢に入る。こういうとこだけ変に冷静。部屋を代わってもらってよかった。あまりに怖すぎて、横の選手の部屋に、ドンドン!助けて!ってしたかったけれど、すぐ横は久保田くんいたな…もう一つの部屋はちょっとだけ離れている。
20分くらいして電気は復旧。水は一切出ず。しょうがないからお風呂パス。水のいらないシャンプーを持ってきていてよかった。
布団に入って10秒後。ドンドンドンドン、バリバリバリバリ!!!とドアの前ではなく、壁の間くらいのところからすごい音がした。こわいこわいこわいこわいこわいこわい。ホラー無理って言ってるやん。びくびくしつつも疲れを取らないといけないので目だけはつぶる。奇妙な音は何回もしたし、寝たか寝てないかよく分からないまま気づけば外が明るかった。あー朝が来たか。


雑感/補足・この宿はほんまにあかん。
・翌日分かったけれど、選手はシャワーをちゃんと浴びることができたらしい。
・宿の目の前のプールは全然塩素の匂いがしないので、泳いでお腹壊しても知らん。
・ちなみにカヴはバスで寝泊まりしているらしい。

・日本の皆さんと相談したけれど、チームカーは運転するなと言われたので、オバマ続投。
・寝たい

シンカラ 8th stage - 京都大学自転車競技部練習日誌