岩手日報杯〜チーム向井田〜

7.8km×12+0.3km=93.9km
出走43人、9位
Ave.38.22kmph

岩手県紫波町で行われた岩手日報杯。コースは去年の個ロードと同じらしい。小さな登りが4.5個あるが平坦基調のコース。今回は一般の部と高校生の部の混走であった。
チーム名から分かると思うが、今回のレースで木田と自分がやるべきことは、向井田が国体出場権を得るお手伝い。その条件は岩手県民で2位以内だったかな。

スタートはローリング無しのヨーイドン。抜きん出て強い人やチームがなかったので、誰も前を引こうとせず序盤から全くペースが上がらない。逃げもできたりするが、長い平地で吸収される。
高校生が逃げを図り5周目あたりで一時40秒くらい開いたが、集団のペースアップであえなく吸収。その後の集団内はあまりのスローペースにおしゃべりモード。3人程マークしていた選手がいたが、後ろで休んでいたりしていた。その間木田と協力して有力?選手の後ろについてしっかりとマークしておく。
レースが動いたのは最終12周目。動いたというよりも、半ば強引に動かしたのだが。集団が多すぎるので、ゴールスプリントの人数を少しでも減らせるように序盤の登りから人数を減らしにかかる。アタックではなくペースアップで。その後の下りではガン踏み。当然追いつかれるけど、向井田が集団に紛れているのでこれでいい。
その後は木田と一緒にペースを上げつつ、自分は登りでもう一度アタック。下りで追いつかれてからも集団前方に位置取る。2kmちょっとの平地に出てから集団がまたペースを落としそうになったので、もう一度アタック。カンチェラーラだったらこのまま逃げ切れるんやろなぁ、とかぼんやり思いながら全力で踏む。後ろを振り向くと集団がちゃんと縦長になってるし、作新学院が集団を引いて向井田は休めているので、ある程度思い通り。少し集団に捕まるのが早かったが…。
本当はここまででお役御免のつもりだったが、まだあと少し動けそうだったので、とりあえず集団最後尾にへばりつく。ゴールの600m程手前にコーナーがあるので、そこを有利な位置でクリアできるように集団前方に移動。自分はこの辺りで脚がなくなるが、木田が向井田を牽引する。しかし、当然他の選手も脚を溜めているわけで、横からブワッと上がってくる。ゴールの300m手前くらいからは向井田任せ。自分は最後、向井田の後ろ姿を見ながらヘロヘロでゴール。

今回初めて人のために動いてみたが、これがなかなか難しい。木田や向井田と意思の疎通できていないと感じる場面がレース中にいくつかあったし、自分の行動が必ずしも向井田の助けになったわけでもない。このレースはスローペースでイージーだったから出来たが、インカレレベルになると選手間の補給やボトルの受け渡しも難しそうだと感じた。
今回のレースは自分が勝ちに行くレースではなかったからよかったが、なかなか難しいレースだった。おそらく自分達より強い人はそんなにいなかったし、平坦基調のコースで誰も前を引かず、逃げもできにくい。自分達がある程度認識されていたらもう少し動きやすかったと思うが、これもなかなか思い通りにはいかない。スローペースのために溜まるフラストレーションを抑えながら集団スプリントに備えて走るのは非常にストレスフルだった。

今回の遠征では向井田家の皆様に何から何まで大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
http://iwate-cf.com/wp-content/uploads/2018/05/1-ippan-result.pdf