第88回 全日本自転車競技選手権ロードレース U23

富士スピードウェイ特設周回コース カテゴリーU23 10.8km×11laps119km

41位 (148名出走 56名完走)  3:11’14 (+3’40)

 

お待たせしました。ESやらなんやら書き倒してたらレースからもうすぐ1週間。恐ろしや~。

 

皆さんお書きになられてますけどまずコースの説明から。今回のコースを一言でいうと「滑る」 施設内管理道路を組み合わせているので基本直角コーナーなんですよね。しかもコーナー途中、一番バイクを倒す場所には必ずマンホールかグレーチングがあり普通の感覚で突っ込んだら絶対滑る。いや、減速して細心の注意を払っても滑る。サーキットは車のオイルのせいで滑る。ダンシングに切り替えただけで後輪が滑る。とまあずっと「ヤバい滑る滑る。」って戦々恐々としてたら1周が終わってる、そんなコース。あ、あと基本コーナー後はインターバルがかかり一列棒状の区間が非常に長かった。一時も気が休まらないので非常にタフな展開となった。クリテリウムかいな。

 

当日は10m先も見えないレベルの濃霧だったのでスタート時間を1時間遅らせ、4周回減らして最初の1周はローリングだった。実質110kmのレース。距離が短いので高速のレース展開になるやろなーと。今回は明らかに自分の実力に見合っていないレースだったので緊張は殆どしなかった。逆にレース3日前に花脊19:14で登ってたので変な自信があった。個ロードと違って自分の成績だけを追求すればよかったのもいい方向に作用していたのかも。作戦としては中切れに注意して集団前方で展開できたらええかなーと。

 

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写真に写りたいから手前に並んだんやで photo by 綾野さん

では本題…の前にまずお礼から。今回も強行日程で現地入りし悪天候の中完璧なサポートをしてくださったサポート陣の方々、本当にありがとうございました。毎度毎度ゼッケンを綺麗に貼っていただいて本当に感謝しています。あ、横着したいからゼッケン貼りを頼んでるわけではないですよ。一応自分なりの意味があってお願いしてます。

 

そろそろええ加減レースレポート読ませろやって声が聞こえてきたので本題に入ります。ではいつも通りまずデータから。今回はS/F地点通過時の順位も貼っときます。

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LAP CLIP より 集団にへばりついてますな~

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私みたいな無名選手のデータとか誰も見てへんし、掲げてまえ~!

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3分の1がL6以上かーい しんどいわけやわ



 

1周目はローリング。なるべく前に上がりたかったので結構頑張る。どうせ最後のホームストレートで一気に前に上がれたので文字通り無駄足を使う結果に。2周目のダンロップコーナーをクリアしローリング解除。予想していたよりペースは上がらずホッとしたのもつかの間、本格的にアタック合戦が始まりインターバル地獄へと引きずり込まれる。2周目完了時には集団がゲッソリ。ローリング中に中切れしなさそうなエリアまで上がっといてよかった。3周目、ダンロップコーナーまでの下りで前で後ろでガッシャンガッシャン。安全マージンを取って下っていたので事なきを得たが本当に肝を冷やした。その後もインターバルを耐え続ける。各コーナーはまだいいのだが、コースで最も長い30°バンク下の上りでアタックがかかるとその後の平坦も含めて5分くらい踏み続けないといけない。これが本当にキツかった。キツすぎて泣いてた。少しでも前に上がりたいが集団最後尾にへばりつくので精一杯。早く逃げが決まってくれと願うのみ。人間というもの、終わりがあるから苦しみにも耐えられるわけで。それ故終わりがないと悟った瞬間の絶望感は凄まじいわけで。誰かが単独で飛び出しては追走がかかり吸収されるという展開が続き、結局大きな逃げは決まらなかった。今日はずっとこんな感じや、と悟った後は早く千切れて楽になりたいとしか思っていなかった。と言いつつ頑張れば付いていけてしまうし、あっさりと千切れたらサポート陣に合わせる顔がないしということでひたすら気合で耐える。今回のレース、ラスト8周(それもうラストと言わない)は気持ちだけで走ってた。補給地点で自分の名前が聞こえるのが大きな励みになった。

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生き残った京大2人

 

縦伸びした集団にとって霧は大敵だった。酷いと5人前までしか見えないので集団先頭でアタックがかかっても全く気付かない。これはマズいと思いペースが一瞬緩めばすぐさま集団前方にポジションを上げる走りを徹底した。と言っても先頭付近は強豪選手たちが陣取る我々一般人が立ち入ってはならないエリアが広がっていたので、その後ろまでだったが。

 

9周目、30°バンク下の上りでアタックと追走がかかり一気にペースアップ。盛大な中切れ祭りで流石に千切れた。しかし一本牽き日大マンが現れ3kmかけて集団復帰する。あそこで千切れると完走が危うかったので本当に助かった。

 

このまま集団内でゴールまでいけるかと思われたが、10周完了手前の補給地点の上りで脚が限界を迎えあっさりと千切れた。

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11周目突入 この時はまだ集団が見えてた

 

ラスト11周目は単独だったので一気に集中が切れてしまい、2回も山菜採りしてしまった。反省。最後は300wも出ないくらいヘロヘロでゴールした。

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雨強すぎ 前後不覚

 

いやー、完走しましたで。辰巳が完走するとか誰も思ってなかったんちゃいます?自分も思ってませんでした。また一つ大きくステップアップ出来たのかなというのがレースを終えての感想です。にしても上位陣は本当に強い。異次元。ここまで圧倒的な力の差を見せつけられたのは去年のツールド熊野以来かな。今回の順位的におそらく来年の全日本選手権出場権を獲得できたので、来年は集団先頭の聖域に図々しくも入っていけるくらい強くなっときます。

 

改めまして、サポートしてくださった綾野さん、牧さん、山田さん、めいちゃん、本当にありがとうございました!中々補給取りに行けなくてすみませんでした。

あと現地まで応援に駆けつけてくれた両親にも感謝したいと思います。

 

拙い文章ではありましたが最後までお読みくださった皆さまもありがとうございました。