ツールド北海道 まとめ、反省、助言、雑感

 今年の6月は栄養、休息、練習のバランスが5年目にして見事にはまってかなり強かったので、1回生を引きずりまわしていた。練習強度がストラバとかにあがる後輩の個ロードとかのパワーを大きく上回っていたので、レースよりもこっちで走ってたほうがいいんじゃね?と。が、絶好調が~1週間早く来てしまって、全日本当日は体調を崩しコースの厳しさもあって即死。そこからは完全にオフモードでした。7月はほとんど練習はせず、来るシクロクロスに向けてベース強化のつもりで夏合宿に参加したりもしたが、インカレを控える人とはモチベーションが違いましたね。20分走して脚を疲れさせてからメインメニューとか、シクロの練習じゃないんだよなーと思いつつ過ごしていた。

 そんな中、突然の棚から牡丹餅。ツールド北海道に出場できることになった。とは言え、北海道まで2週間しかない状況。準備もろくにせずにレースにでるのは個人的なポリシーに反するので、当初は自分が出るのもなーと思っていたが、強さから言ってどう考えても自分が出る以外にはない(これも問題だと思いますが)ので後輩たちを押しのけて出場。こういうときは多少の強情さも必要ですな。

 2週間で出来ることはやっぱり少なくて、無理のない範囲でのダイエットと、短時間高強度での調整練習のみに集中。気合が入ってなかったとは言え、夏合宿に参加したのは大きくてある程度のベースは維持できていた。6月と比べると体重3㎏増、パワー>10%減と明確な数字も出ていたが、なんとか、今インカレに出ても完走できるレベルぐらいにはなったかなと納得させる。

 

 それ以上にヒヤヒヤしたのは、北海道に向けての準備。今回は微妙な立場で出場することになったので、自分は全く手を出さなかったが、本当にこのまま走ることができるのだろうかという不安ばかりが募っていった。思うに原因は全体の責任者を決定しなかったことだと思う。正直全く統制が取れている感じがしなかった。物事の重要度から優先順位がつけられておらず、あっち行ったりこっち行ったりしてて、結局大切なことができてないように思えた。まあ、インカレとも重なっていて難しいところだったとは思いますが。

 北海道に着いてからも、いろいろと洗練されていなかった。選手の活動量が多すぎたと思う。これは選手自身の意識も低くて、いらんことに体力を消耗していた。第1ステージなんかはかなりひどい状況だったと思う。注意する元気もなかったが、グダグダしすぎ。ここらは普段の全体練習とかでも感じていた我が部のダメな部分が見事に表れたと思う。私の代以降、状況は年々悪化していると思う。集合時間ぐらい守れ**。

 ただ、この点も擁護するとすれば、みんなステージレースなんて初めてで慣れていなかったのも大きいとは思う。ステージを重ねるごとに無駄も削られて選手の負担も少なくなっていった。

 小言はこれぐらいにして、ステージレースはサポートがなければ走れないのも事実。人に自分の自転車を触らせるなんて普段は考えられないので、初日なんかは洗車を任せるのも不安でいっぱいだったが、最終日なんかはかなり安心して任せることができた。補給とか、レース後のケアとかも普段は人にやらせるのが非常にストレスフルなのだが、後半はほぼ身を任せるかたちになった。当たり前ですが、感謝しかないです。

 色々とダメなところがあったのも事実だけど、総じて「今回の北海道は楽しかった」に尽きるので満足でございます。

 

 ここからは今後についてです。これで現4回生が抜けることによって我が部の戦力は9割減なのは否めません。現役生は今回北海道に行ったことによってまた出場したい意思があるようですが、来年以降出場するのは非常に難しいでしょう(今回出ることができたのも偶然に偶然が重なった結果ですし)。けれど、これぐらいの状況はなんとでもできます。私が1回生のころはインカレで完走する人すらいなかったのですから。入部直後にインカレの結果を探ったときの衝撃はいまだに忘れません。そこからスタートすることを考えれば、まだまだアドバンテージは残っているでしょう。ぜひとも夢のある目標を掲げていただきたいものです(おすすめはインカレ優勝&北海道出場とか)。まあ、練習で老害に負けているようでは未来はありませんが。