三年目の真実

インカレレポート
下見 
一本目の坂が想像したよりはるかに長い
感覚としては深見より途中 長さ的には深見
途中のようにだんだん斜度がきつくなる
確実にここが脱落ポイントになる

その後トンネルを通過し、下って鋭角コーナー
一人なら、まあブレーキしなくても普通にいけると思ったが、
集団で突っ込むと誰かが必ずブレーキして、大渋滞を巻き起こすはず
ここで集団の頭で入れたら、大きなアドバンテージをとれるのは間違いない

しばらく下り基調 脚を休める絶好のポイント
下りきるくらいのところで、コーナー
落車が起きそうな気配がプンプンしていた

そのあとさくっと上ったあと、かなり急なくだりとカーブ
とはいえRはかなり計算されていて、ブレーキなしでいけた
修善寺をイメージしたらわかりやすい
そのまま下るとコーナーが
律儀に安全マットが壁に貼ってあった
こかす気満々である

4キロくらい平地、ちょっと登って最終コーナー、でフィニッシュ


本番
サポートの皆さんの協力もあり、終始リラックスして臨めた
本当は一回生をパシるのを忘れて余裕の最後尾スタート
まあ激坂まで特にコーナーもないし問題ない
本場のシャッス!を前に、大爆笑する一回生
心臓は緊張で爆発寸前だったが、いつも通りのみんなを見て、多少ましになった

とうとうスタートの合図がなった
クリートは相変わらずはまらなかった

一周目
激坂が意外とおとなしく、集団が詰まっていて、前に出られなかった
下りで前に出たら問題ない あせるな と言い聞かせる

トンネルに入る
ここでまさかの大落車が起きる
血の気が引いた
あと一歩で、たった三キロで、インカレが終わりかねない事態になるところだった

後で〜したら問題ない
これはただの問題の先送りにすぎない
人生において、この考え方で何度も何度も損してきたはずなのに、
インカレという舞台でも顔を出した
一回生をパシる、のぼりで気合を入れて前に出るなど、やれることはあった
死んでも前に行くべきだった

結果的にこけはしなかったし、集団もゆるく、すぐに追いついたが、
無駄足をつかってしまった 最悪だ

その後も一周回目で3回落車があった
そのたびに大減速 足を使う
一周目がかなりきつかった

二週目 反省して前に出ようとするが、まあまあペースが速く前に出るには至らなかった
これ以上あげると、たぶん早々に足をつる
とはいえ勝手に選手が降ってきたので、自然と順位は上がった
とりあえず超楽な周回だった

三周目  
相変わらず落車がおこっていたが、
集団の人数が、振るい落とし(物理)で減っていたので、さくっと躱せた
激坂はちょっときつかったけど、周りの人と比べて息が荒れていなかったので、
脚はあるほうなのかな、と思ったが、 
登りで落車でちぎれた福島がここで復帰したことから、
集団のペースが遅くまわりにいたのが弱いだけだったことを悟った

修善寺ダウンヒルのあとのコーナーの立ち上がりで中切れ
適当に回しながら走ってたら追い付くかなとおもったが、追い付かず
らちが明かないので自分で引いた
かなりしんどかったが、のぼりに入る手前で集団を捉えた
追い付く間際に一切交代に参加しなかった連中が、
前を引いた俺含む3人を放って、
アタックまがいのことをして集団に飛び込んでいった
いやいやそんな元気あるなら前引けや
そのアタックの口火を切ったのがが福島で、もっとむかついた 笑

四週目
さっきの中切れポイントに注意を払い、無難にこなした
最後平地で、クリテに強い某大学がするするっと前へ出た
なんとなくついて行って前にでた

五周目
気合入れてポジションキープ
どうやら逃げができたらしく、
先頭の連中は淡々と追う雰囲気
するとダンシングのとき、前輪がよれる感覚

パンクだ

今まで一度もレース中にパンクが起こったことがなかったのに、
よりによって、こんなときに、人生初のレースでのパンク
チューブラーでのパンクは初めてで、気づくのに時間がかかった
意外と抜けるのが遅く、走れてしまうから、
違和感の正体はもっと別な要因だと思ってしまった

手をあげて前輪を外し代輪をもらおうとする
なぜか後輪を渡される おいおい
そんなこんなで大事な局面で一分近く遅れた
自分の運のなさに腹が立ち、もうなにがなにやらわからなくなった
もう泣く一歩手前 半べそでチャリをこぐ大学生(笑)

カーペーサーのうしろをしばらく走っていたら、
日大様より借り受けたC24とPro4のしなやかな乗り味に感動するくらいの
余裕が生まれてきた あれは俺の決戦よりよっぽど良いホイールだった
とにかく、落ち着きを取り戻したら、
パンクの怒りで出たアドレナリンやらなにやらで、脚の疲れを感じなくなり、
非常にいい状態で走れるようになった
実際かなりのペースで登っていたと思う

きっと追い付くと信じて踏んでいると、急にカーペーサーが加速
何事かと思ったら、鹿屋の選手が落車していた
そちらの処理に回るらしい
しょうがないので、拾った他大の選手と走っていると、
ラストの平地区間で、すごい速度差でカーペーサーwith鹿屋に追い抜かれた
俺の車を返せ!と意味不明なことを口走りながらも、全力でおいかけた
これに乗れたら絶対追いつく確信があった

なんとか追い付いたが、すでに4人の人間が引っ付いており、
あまりおいしくないポジションに居座ってしまった
ガンガン空気抵抗を受け、とうとうちぎれてしまった

六周目
一人で走って、赤旗


パンクするまでは脚に余裕があり、今年はいける、と思っていたが気のせいだった
人生はそんなに甘くない

パンクした程度で完走できない意味が分からないと某OBがおっしゃったが、
まさにその通りだと思った
一人でさくっと集団に戻れる脚があったら何も問題なかったのだ


三分の一近くの選手が完走しているのに、実力も運も足りず、それすらできなかったが、
幸運にも俺には来年がある 来年は絶対に結果を出そうと思う
この悔しさは一生忘れないことだろう

一年間サポートやご支援してくださった部員やOBの皆様、
本当にありがとうございました