第28回 京都美山サイクルロードレース

date: 2013/5/26(日)
distance: 70km(7周)
category: C1
results: 9/138位

ホームグラウンドの美山で行われる本格的なロードレース。
自分はこのレースで10位以内に入れば全日本選手権への出場権を手に入れられるため、それなりに気合が入っていました。
しかし調整不足と前日の睡眠不足が祟って当日の調子は良くなく、レース開始45分前まで日陰で居眠りをして寝ぼけ眼のままスタートラインに並びました。
また参加選手には国内のトッププロや学連の強豪選手が名を連ねていたため、スタート時点での目標は完走することでした。

スタートでは試合前日に新調したSpeedplayが全くはまらず、いきなり最後尾へ。
そこから少しづつ前に出て、集団中ほどの楽チンな位置をキープ。
プロ勢が始めからカチ上げてくると思いきや、予想に反し始めの4周ほどはヌルヌルの展開。
自分は来るべき勝負の時に備え、体力を温存することに集中する。

4周目の平坦で付き位置で走っていると、隣から神のお告げが。
「お前このままじゃ千切れるぞ。」
前の方を見ると・・・集団と距離が開いている!
慌てて集団に追いつき、危うく千切れるのを免れる。

5週目の九鬼ヶ坂で、いい加減上げてくるだろうと思い積極的に前に出たところ、予想通り先頭がペースアップし集団が縦に伸びる。
自分はなんとか前の方に残るが、後ろを走っていた福島はここでいなくなったようである。

そして勝負の6週目。
平坦区間で、集団が先に逃げていた3人組まで50m程に迫ったその時。
何人かの選手が逃げに合流する動きを見せる。
自分は集団の後ろの方にいたが一瞬迷った後付いていくことに決め、かなり脚を使いながらも合流に成功する。
後で振り返ると、ここが勝負の分かれ目であった。

この15人程の逃げ集団には愛三工業の2人を含め実力者が揃っていたため、メイン集団との差はどんどん広がっていく。
自分は周りの偉い方たちに迷惑を掛けないように、前をほとんど牽かずに走ることを心がけた。
6周目の九鬼ヶ坂では愛三の木守選手が先頭でペースを作って下さり、自分はその後ろに付いて登る。
速めのペースに息を荒げながらも、去年のツール・ド・いくちじまでは遠い遠い存在であった木守選手や中島選手と同じ集団で走っていることに、感慨を覚える。

ラスト1周。
最後の周回を知らせる鐘の音に胸が高鳴る。
平坦区間では散発的にアタックが掛かり続ける。
自分はそれらに一々反応してしまい、無駄に体力を消耗する。
トンネルを迂回する旧道の緩い登り区間で、3人が一気に抜け出す。
速度差が大きく、付いていくことが出来なかった。

3人と10秒ぐらいの差をキープしたまま、集団は最後の九鬼ヶ坂へ。
各選手、残った体力を振り絞ってフルもがき。
自分も鬼の形相で登るものの、ずるずる後退してしまう。
先頭は3人の逃げに追いついた模様。

九鬼ヶ坂からの下りで美山CCの方と回しながらもがき、何とか前の4人に追いつく。
どうやら最後はこの6人でスプリント勝負になりそうである。
前には6人が先行しているので、この6人の中で4位以内でゴールすれば全日への切符がゲットできる。
スプリント勝負は未知数すぎるということで、選択肢はただ一つ。
・・・ロングスプリント。

ラスト500mの看板が見えたところで左端から抜け出し、最後の力を振り絞ってフルスプリント。
ラスト100mで2人に差されたものの、後続は見えず。
そのままゴールし、9位。
思わずガッツポーズ。


ロングスプリントを開始せんとする道川。 (同志社HP)



とりあえず、超楽しかったです。
今回のレースでは、頭が悪いなりに少しは考えて走ることができた気がします。
もちろんまだまだ無駄に脚を使っている場面は少なくないですが。
今回サポートに来てくれた森岡さん、伊藤さん、劉さん、ありがとう。
九鬼ヶ坂のてっぺんで3人に良いところを見せようとして、頑張ることができました!