最後のインカレを終えて

インカレ後恒例の反省会が(あったのかもしれないけど出て)ないので、そこで言おうと思っていたことを書きます。
長くなるので、サポート記録はまた別のところに。

このインカレは数え間違えてなければ、入部してからちょうど60レース目。
どうせいつまでもサポートしてるだろうと思われてる(?)福島ですが、今回は同期たちが出る最後のインカレ。そして、チーフとして活動するであろう最後のインカレ。来年からはエントリーリストを見ても後輩しかいなくなるわけだし、同期が全く出ないのはやっぱりさみしいので、気兼ねなくサポートできるのは本当にこれが最後のレース。
そう思って、今シーズンを過ごしてきました。

今更ですが、入部後に思ってきたことはこの3つ。
・同期のインカレ出場
・団抜きのラップタイムをよむ
・インカレの完走者を出す

幻の西学もありましたが、上2つがかなうことはありませんでした。
昨年のインカレで東大秋山くんが完走した時にみずきちゃんが駆け寄っていく姿をみて、2人の関係に感動してこっそり泣いていたけれど、自分がその絵の一部になることはもうありません。
最後の「インカレの完走者を出す。」
現役4年間のうちこれがなかった学年はきっと20年以上いないし、3つとも達成できないとなると、今まで自分がやってきたことの意味が分からなくて心が完全に折れるだろうなと思っていました。これを達成するには今年しか意味がないんです。
そんな事態は絶対に避けたいので、1人でずっとピリピリ。気持ちを分け合える同期もいなくなってしまっていたので、余計に殺気立っていました。
そんな中8月になって、後輩たちは「調子が全く上がらないからインカレ完走は諦めてください」、「帰省してて練習量が少ない上に食べ過ぎた」、「自分がインカレに出られないから、同期の福原に完走してもらっては困る」などと話してきました。
上の目標を話していなかったとはいえ、今年が最後のわたしの前でよくそんなことが言えたなと、実はそれから毎晩のように泣いていました。

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話は変わりますが、わたしがこの部活に入ったのはもともと観るのが好きだった自転車レースをもっと近くで見るためです。マネージャーがしたくて入ったわけではありません。
よく、なんでマネージャー続けてるの?って聞かれることがありますが、なんででしょうね。ずっと分からなかったけれど、今強いていうなら楽しいから、応援するチーム、選手に勝ってほしいからかもしれません。

わたしには5人の同期がいました。
後輩たちにはほとんど語ってこなかったけれど、マネージャーなんていらないよってずっと言ってきた人、才能はあるといわれていたのにあまり練習をしなかった人、なぜか学連の仕事をひっそりやっていた人、一番周りに感謝していたけどもう来なくなってしまった人、理由は分からないけど急に連絡の取れなくなった人。
いま残っているのは1人か2人(0かも)。同期と顔を合わせることはもうほとんどなく、マネージャーはいらないと言われたことが頭から消えることはありませんが、それでも部活を続けてきたのは優しい先輩方に仕事を評価していただけたからです。
わたしが入部したころは、マネージャーはレースに来てくれるだけでいいという感じで、レースに行ってもちょっと物足りないと感じることが多かったものです。しかし、手伝えることを見つけて仕事を増やしていくのを先輩方は暖かく見守ってくださいました。

Facebookでのレースレポートはまさにそんなところから生まれました。新歓期だけ書いていても普段の活動内容が分からないので、レースのことをもっと書いてもいいですか?と聞いたところ、君の好きなようにしてくれていいよ、と福島さんに言われたことは忘れません。
自転車レースをもっと多くの人に知ってほしいという私情もあり、はじめは新入生向けに丁寧に書いていたものが、OBの皆様が読んでくださっていると分かり、段々と細かいレースレポートへと変わっていきました。そして今では京大自転車競技部の活躍を見てもらってスポンサーを探したいという野望まであります。(秘密)
立入さんにあれいいよ〜と褒めていただいたのはとてもうれしかったです。
また、お試しながら新歓PVを作った際は、堤さんだけでなく塩路先生にまで褒めていただいて、新しいことを開拓していくことに自信が持てました。後輩に作らなくていいですって言われたから、今は新しいのを作ってないけども。
たまにOBから、そんなことしなくていいよとか、まあそこはマネージャーいなくても大丈夫だけどね、などと言われ少し悲しく感じたこともありましたが、裏を返せばそれだけ新しい仕事を見つけられたのかなと今では思っています。

今年に入ってからは、あまり顔を出さない同期の分もと、普通なら選手が言うであろうことまで注意できることはするようにしてきました。自分が1年生の時にマネージャーができることをたくさん教えてくれ、そして時には主将に代わって選手に注意していた福島さんの姿を思い浮かべながら。
おかげで、やたらと怖い先輩と思われていたかもしれません笑

マネージャーは選手とは違って自分のしてきたことを形で残すことはできませんが、大好きな自転車レースで知っている人に活躍してもらうことが何よりの励みでした。
毎年インカレの舞台に行けたこと、そして個ロード、全日本に連れて行ってくれた選手はもちろん、どんなカテゴリーでも好成績を残してくれた選手たちには感謝しています。成績が残せていない選手でも、その選手の練習が他の選手に影響を与えたことは間違いないと思うので自信を持ってほしいです。
今の主力世代は昔と比較するとそこまでマネージャー、いやチームメイトに感謝を示していないように感じるので代わりに言いますが、マネージャーは必要です!(もちろん自分では言いたくないです)
これからマネージャーの役割がどうなるかは分かりませんが、わたしがしてきたことは決して全てではないので、どんどん仕事を増やしていって、わたしの仕事を取っていってくれたらと思います。後輩たちが新しいシステムを作るのが楽しみで仕方がありません。

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この場を借りて、自転車競技部を通してお世話になった皆様に感謝申し上げます。

いつも現役部員を気にかけてくださったOBの皆様、
マネージャーから言いにくいことあったら何でも言ってよ、と言ってくれた須々田さん、
サポートのお手本だった功さん、功さんを上回るサポートができたことはまだないと思っています。
そして功さんとお互いに信頼しあっていた福島さん。なんでもできる福島さんに認められたくて今までやってきました。お二人の関係はずっと憧れです。
インカレの時に試走についてきてほしいと言ってくれ、レースに行けないと伝えると残念がってくれた大谷さん、
レース後には必ずサポートありがとうとメールしてくれた松清さん、松清さんができすぎるマネージャーって言いだしたんでしたっけ。はじめは違和感しかありませんでしたが、言っていただけたことそのものがうれしいです。
綾野ちゃんがいないと部が成り立たないよと何回も言ってくれた棚橋さん、
レースに来るの綾野ちゃんとかメリットしかないやんと言ってくれた徳野さん、
コンパの時はいつも気にかけてくださった理子さん、
最後まで甘えさせていただいて、綾野ちゃんがサポートしてるところをもっと見たいと言ってくれた石山さん、
たくさん相談に乗って、アドバイスをくれた千恵さん、
そして彩生さんのおかげでエントリーがしばらく平和だったのだと思います。
沖野さんが要項をあまり読まずに質問してくるのは、全面的に信頼してもらってたからですよね?笑
森田さん、もう多すぎて省略。なんでもお見通しでかないません。

誰にも言えない相談はずっとしていた菅野くん、
マネージャーなんていらないと言った同期がいたおかげで対抗心から仕事を増やそうとしたのかもしれません。記憶は美化されるね。
そして、理恵ちゃんほど一緒にサポートしていて楽しい人はいませんでした。これがいつか理恵ちゃんの目に留まることを期待します。
あんまり口には出さないけどレースに来てほしいと目で訴えてくる後輩たち。勘違いでないことを願います。

尊敬というかもはや崇拝している同期マネ、東大みずきちゃん、同志社れんちゃん、話したことないけど京産塚本さん
初対面のわたしにスケジュールを全部任せてくれたツールド熊野出場メンバー、
いつもレースがあればサポートとして来てほしいと言ってくれる工大久乗くん、
恐れ多いことにみずきちゃんと同じ肩書の最強(に近い)マネージャーと言ってくれた信大翔ちゃん、神大元山さん

他にもたくさんの皆様のおかげでやりがいを感じることができましたし、ここまでやってくることができました。
お世話になった皆様に感謝しています。本当にありがとうございました。
これからも京大自転車競技部をどうぞよろしくお願いいたします。

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今回のインカレでトラックを見に来てほしいと言ったのには、強い選手のレースを見てほしいこと以外にもちゃんと理由があります。
1つは他大学のマネージャーや選手と仲良くなってほしいから。
共通の知り合いがいないとなかなか自分からは話しかけにくいと思うし、ロードの日は朝からどの大学も忙しいので話してる暇はありません。
2つ目はインカレの舞台がどれだけ特別なものか走る前に知ってほしかったからです。
インカレは大学対抗のため出場者に限りがあり、レースに出られない選手もいます。しかし、その選手たちは選ばれた選手たちを全力で応援、サポートします。
団抜きの時のせっせっの大号令、走っている選手への声援、他のレースとは比べ物にならないのでぜひ生で聞いてほしかったです。
京大はなかなか出場枠がいっぱいになることはないと思いますが、与えられた出場権をもっと大切にしてほしかった。

ロード完走者には拍手が送られ、普段は珍しい京大がんばれの声が聞けるのもインカレだけです。それだけ特別な舞台なんです。
もしこれを先に聞くことが出来たら、食べ過ぎたなどという安易な発言はなかったと思います。記念出場するくらいなら、エントリーしない方がましだとも思います。出たくても出られなかった選手に大変失礼なことです。

とはいうものの、わたし自身8月に言われたことから、誰も完走できなかったらという最悪な事態ばかり考えてしまい、選手を最高の状態で送り出すことは全くできませんでした。インカレという舞台に似合わないサポートで本当に申し訳ないです。
みんなをもっと信じるべきでした。
3人も完走してくれて、ポイントまで取って大学対抗で入賞してくれて、完走できなくても半分も走ってくれてほんまにほんまにありがとう。ちょっと見直しました。ちょっとだけね。
2017年9月3日は間違いなく今までの人生で最高の日だと胸を張って言えます。誕生日や合格発表の日よりも間違いなく。
入賞する大学のマネージャーなんて数えられるほどです。そのうちの1人になれて、皆さんと同じ時期にマネージャーとしてサポートをすることができてほんとに幸せでした。自分の環境に感謝しています。



それはそうと、もともとの目標はインカレを完走してもらうこと。岡本くんたちの目標はポイント獲得とか一桁順位とか。
実際、結果はわたしの目標よりもよかったわけだし、マネージャーの目標が選手より低いようではいけませんね。
来年はインカレ表彰台をとってもらいます!直前で忙しくなる前に部旗を探さないと。


p.s.
追いコンに行けるか分からないので長文になってしまいました。
最後まで読んでくれた人も適当にスクロールしてここまでやってきた人も、暇であれば東大の同期(?)たちのものも一部ですが読んでみてください。

植田さん http://d.hatena.ne.jp/ut-br/touch/20170904/1504535896#1504535896
秋山くん http://d.hatena.ne.jp/ut-br/touch/20170905/1504603277#1504603277
生駒さん http://d.hatena.ne.jp/ut-br/touch/20170904/1504519628#1504519628