シンカラ5th stage

シンカラ4th stage - 京都大学自転車競技部練習日誌
153.2km/1時間/4.2時間/あり  
しかもスタート時間がいつもより1時間早く9時!

もう二度とこのホテルには戻ってこない、初めての本格的な移動日。輪行バックも移動。でも、第8ステージの晩の宿に届けてもらえるみたい。そのため荷物の登録が必要で、朝から忙しかった。

びゅーん。どーん。ぴょこっ。なんて極端なコース。実際に見ても3つの山岳の境目は分からなかったし、3つ目の超級の後も上っていた…。50kmのレースだと思って、そこまで必死に集団についていこう!と声をかけた。そして、久保田には川嶋が遅れたらそっちの面倒見るからね...とも伝えた。WJICFは完走狙いなので。
スタートしてすぐに上りに入った。地獄の始まり始まり〜。逃げは割と早く決まったけれど、2人とも一度集団からちぎれてしまうほど速かったらしい。そして、メイン集団はその後2つに分かれ、逃げ5人(?)、20人の第一集団、間ぱらぱら、30人以上でどんどん大きくなる第二集団にWJICFの2人、という構図が出来上がった。気づけば第二集団まで5台ほどの位置を我々チームカーが走っており、どうやら大半のチームカーが逃げあるいは第一集団の後ろにいるようだった。おかげで第二集団は常に見えており、順位を気にしないメンバーでゆっくり行こう感が出ているのが分かった。
標高が高く、風が吹いているとそこまで暑くはないので、太陽の当たらない側に乗っている吉岡は蒜山高原ですね〜とか言ってくる。どこが?福島側は窓を開けると直射日光が当たって暑いし、閉めるとむんっなのでそんなことは全くない。例えるなら6月末の京都盆地。どうでもいい話を紹介したいのではなくて、こんな話をする余裕がこのときはあった。

さて、レースに戻ります。他チームは第一集団と第二集団を行き来しながら、第二集団に対しては車を停めて前待ち補給をしていた。そして、上りで遅れた選手に対しては、補給のために下がるふりをして、傾斜の緩い区間で後ろにつかせて集団に戻していた。ゼッケン124とかチームカーのおかげで無限に回復している。車の後ろについてでも上がっていける脚があるだけすごいんだけどね。集団が大きく3つに分かれているから、コミッセールも少なくて全然直接は注意されていなかった。一応無線ではチームカーも隊列組んでね〜○○チームどこ行ったの???とは言われてたけど…

  • 補足- 〜前待ち補給編〜

・基本的に前待ちの(後ろ待ちと言うべきなのか?)立ち補給は非公式。突然禁止されることもあるのでラジオに注意。今回はこの補給形式に関して一切言及されることはなかったけど。
・もし集団を抜かして前に行きたいなら、手で前を指さして、コミッセールに行きたいアピールをすればいいらしい。
・でも、前の集団にチームメイトがいないとそもそもその集団を抜かせない。
この日で説明するなら、プロトンにWJICFの選手はいないので、基本的に我々チームカーは第二集団を抜かすことができない。
・久保田、川嶋はこの立ち補給から補給をいただいていたらしい。コーラ!コーラ!とか叫んだり、アピールすればもらえるんだって。


そうして、2人は(ちぎれかけてたけど)集団のまま下りに入った。でもこの下り、カーブは今まで以上に多いし道は細いので全く脚を休ませられない。つまり、チームカーに乗ってるとほんとに酔いそう。でも、ボトル要求はしばらくないだろうと思ってうとうとしかけたとき、落車した川嶋が目に入った。吉岡のおかげ(Part2)ですぐに出発したけれど、川嶋の様子が変だなと思ったらペダルが半分折れていた。ゴールまで残り90km(諸説あり)。ペダル折れちゃいましたぁ〜集団はもう遠くですよねぇとか諦めがちに言うので、しばらく下りやん!と励ましていたら奇跡的に集団に追いつけた。荷物の関係でキャリアは持ってきていなかった上、車のスペースの関係上代車はなし。一番人数のいる集団なのに3台いるはずのニュートラルカーも見当たらなかった。プジャを通してメッセージも送ったし、近くを走る大会関係者にペダルが折れたことを伝え、ニュートラルをすぐに呼んでほしいと言ったけれど来なかった。プジャに返ってきたメッセージには「ペダルが折れた?え、それって緊急なの?ゴール後のテントでなら見てあげてもいいよ〜」と書いてあった。はぁ…

まあ、時間内にゴールできたからいいや。川嶋くん、ほんとにお疲れさま!
途中、久保田がちぎれそうになって集団後ろでひらひらしていたせいか、チーム名がよく呼ばれることがあった。Feedが聞こえていないのに、JAPANにだけ反応してオバマがアタックするから毎回ノーノー言って止めるのがちょっと大変。最近はコミッセールカーを抜かさないように毎回言っても抜かすし、運転が悪くて他チームから怒られることもある。たまに他チームカーに逆ギレしてるときもあるし、ちぎれた選手がいるときは下りのカーブは特に内側に入るなって言ってもヤーヤー言っといて通る。プジャ含め誰も手をつけられない。運転手の交代を本気で考え始めた。今思えば、インドネシアチームだけじゃなくて、うちのチームの場合もインドネシア語のアナウンスを入れてもらえばよかった。
でも、だいぶ運転には慣れてきて、選手が後ろにいるときの加減速がゆるくなったのはよいこと。

あ、お気づきかもしれませんが、この日も補給地点は消えてます。看板は見つけましたが下りでした。こんなところで補給したくないですね〜渡すのも取るのもいやだと思う。


雑感/補足
・東北遠征よりも1日の移動時間が長いとかわけわからん。サポートのクイーンステージは間違いなくこの日。
輪行バックの移動についての詳細はこの日の朝まで分からなかったけれど、とりあえず起きてロビーに行けばなんとかなる。
・チームバスの座席は4列あるけれど、移動日は4列目はスーツケースを載せるから実質3列。プジャがみんなで一緒に行動したがるのもあって全員バスに乗ると、ほんとにつめつめ。休憩はしてるけれど4時間も乗ってるから、みんな寝てるかおしりいたい〜と言ってるかの二択。サポートの数が少ないのは大変だけど、人数が多くても移動がしんどい。(プジャが一緒に行動したがるのは多分ホテルのチェックインがしやすいから。そして、みんながトラブルに巻き込まれるのを避けたいと思っているから。バスと車一緒に移動したらいいやん、と思うかもしれませんが追い越しアトラクションを楽しんでいるドライバーにそんなことはきっとできません。)


・プジャ、上りの途中で寝てたの知ってるで。全然いいけど。WhatsAppの最終接続時刻がお互いすごい時間になってるから気持ちはとても分かります。しかも、この日はお互いに4:30に起きてたもんね。みんな疲労がどんどん溜まってきている。
・それにしても疲れてるな〜日記を見る限りこの日は疲労がピーク。
・というわけでプジャも疲れてきているので、補給が成功したら毎回good job!とか言って雰囲気を盛り上げていたけれど、そういうのはいちいち訳してくれなくなった。でも、コミッセールカーを抜かしたり、事件のときはちゃんと私が言う前にオバマに伝えてくれている。さすが。若干諦めモードになってるけど。
・そして、ゴール後にすぐに川嶋の傷を見てもらえるよう、わたしが言う前からお医者さんを呼んでくれていたのは、ほんとに感謝です!
・でもやね、お医者さんも看護士さんも例外なく一緒に写真撮っていい?って言いながら撮ってた。いいねんけど。いいねんけどやさ…

ニュートラルの呼び方とは…?
・ペダルが折れたことに関して、その後含め詳しい状況は雑誌かどっかに書いたので省略。
・プジャは一体誰にメッセージを送ったんだろう…でも、明らかにニュートラルにかなり近い人だった。

・この日?の朝に追加のプログラムが急に3冊もらえた。これでやっと合計4冊。もうレース半分終わってますよ?
今まで持っていたものよりも一回り大きく、コースプロフィールの画質が高くてちゃんと読めることに感動した。

・レース最前線(?)にいるわけではないので、普段はテレビに映らないような裏の顔がたくさん見られるのはとても面白いです。それにしても、よく他チームはコミッセールに見つからないようにいろいろしますね。多分、誰かコミッセールを探す係がいるんだろうな〜知らんけど。

シンカラ 6th stage - 京都大学自転車競技部練習日誌