7/22〜7/28、テスト週間、はりちゅう、ブルーベリー1時間エンデューロ、機会費用、『金色夜叉』

テストが終わり、学生生活最後の夏休み突入。社会人は学生生活を人生最後の夏休みなんて言うらしいが、まあ半分はインカレに向けて練習の日々ですなぁ。後半は何やるか考え中だがまだ未定。



7/22月曜
オフ

今の時期は毎朝ツールの結果が出てきて楽しいですね。



7/23火曜日
ビッグギア@将軍塚


ビッグギアとSFR(ビッグギアの長時間バージョン)メニューをこなすのは久しぶりな気がする。どれくらい久しぶりなのかなぁと記録を見返してみると、同じ形式のビッグギアをやったのは4/16以来。実に3ヶ月ぶりですな。

今日は中田コーチが解析して下さったデータを貼り付けてちょいと考えてみる。


まず、前提として「パワー=トルク×スピード」。重いギアを早く回せば(高いパワーが出ているため)速度が出ることは分かりますよね。

そこでパワーを出すために練習する際には「トルク」と「スピード」を別々に分けて強化した方が効率的だよね、という発想で今日みたいな練習をするわけですね。今日の練習のビッグギアってのはトルクを鍛えることが目的です。
ちなみに例えば先週のスプリント練習時の高回転走なんてのは「スピード」にフォーカスした練習です。


さて、話を戻します。
私がガーミンで取得したデータを家で見るだけではパワー値とケイデンスくらいしか分からないんですね。つまりパワー値を「トルク」と「スピード」に分けて見られないわけです。これを今回WKO4で解析して頂いて画像を送ってもらったわけです。

ちなみにビッグギアの時は、
1本目上ハンシッティング
2本目ブラケットダンシング
3本目ブラケットシッティング
4本目下ハンダンシング
5本目下ハンシッティング
6本目ブラケットダンシング
7本目ブラケットシッティング
8本目ブラケットダンシング
で踏んでいます。
4/16の本数が少ないのは翌日にFTP計測を控えていたためです。
4/16データ
f:id:kucrt:20190728103057p:plain
7/23データ
f:id:kucrt:20190728103125j:plain


ここで注目してもらいたいのはAEPF(トルク)。
4/16のビッグギアが
345,459,389,453,403,449
7/23は
427,475,419,482,367,441,394,443

SFR(長めのビッグギア)もAEPFを比較してみると、
4/16が
374,359,362
7/23が
374,380,361


全体的に若干上がってますね。
データとして個人的に面白かったのはビッグギアの1本目。
4/16が336w,54rpmなのに対して、7/23は291w,38rpm。
パワー値だけ見ると4/16の方が良さそうだけど、AEPFは4/16が345、7/23が427ということで、実は7/23の方がトルクをかけられているということが判明しました。

ついでだけども、パワー=トルク×スピードの「スピード」の方はCPVというところで表されているようです。当たり前だろうけどCPVは大体ケイデンスと比例していますね。


とまあ、これらはおそらくデータの一部にすぎなくて、もっとミクロ・マクロ双方の視点から色々見えるのがパワートレーニングなんでしょうね。パワートレーニングは解析ソフト等を使い始めたらかなり色々突き詰められそうな気がしますね。だからPCGのような会社があるのだろうけど。



p.s.
先週のスプリント練習の時のTP中田コーチコメント抜粋
「パワー=トルク x スピード

なので、トルク=ギアをかける
もしくは、スピード=ケイデンスを上げる

のがスプリントを速くする方法です。

この二つに分けて強化すると伸びやすいです。

(1)トルク強化
・1枚ギアを掛けたスプリント
・坂道でのスプリント
・ゼロ発進

(2)スピード
・1枚軽いギアでのスプリント
・下り坂、もしくはどんぶりでのスプリント
・中間スピードからのスプリント

またクランクを回すのに有効なトルク(AEPF)を増やすのが重要なので、速いケイデンスでもペダルの軌跡に対して素直に回す(ペダルを丸く回す)スキルも重要です。

特にロードレースでは繰り返される加速で足を使わないようにすることが重要ですし、ラストのスプリントでは足がなくなっている中でいかに有効なトルクをペダルに加えて前に進ませるかがスプリントの伸びに大きく関わってきます。ですから力任せではなくキレイに回せることが重要なのです。(もちろんパワーがあることも重要です)


——
強化の方法
・色々な地形で色々なスピード域から色々な長さのスプリントをする

これに尽きます。
特に今までロードをメインにしてきた場合はゼロ発進のスタンディングは殆どやったことがないと思います。

ゼロ発進から一気にトップスピードに乗せるのはギア選択・ペダルに体重をかける技術・刻々と変わるケイデンス&トルクに対して加速させる技術などが要求されます。

一方中間スピードからのスプリント(時速25km〜40km)はトルクよりもケイデンス寄りになります。

こうして色々なスプリントをすることで、脚力&技術を磨くのが重要です。」


7/24水曜日
エンデュランス1時間@花園橋〜花折
FTP10分×4@曙橋〜花折
1分走×6@途中
with辰巳、安井


今日の練習はFTP向上および疲労状態での無酸素能力向上が目的と考える。

テスト週間真っ只中、辰巳、安井と練習。
花折まではエンデュランスで移動し、そのままトンネル越えて曙橋まで。
曙橋から花折に向かって10分走4本。レストは8分〜10分。

10m11s,318w,91rpm
10m00s,321w,94rpm
10m00s,333w,92rpm
10m01s,337w,89rpm


1本目は自分が1人で牽引、安井はつきいち、辰巳は後ろで間隔をあけて走った。
2本目は辰巳と1度先頭交代。後ろにつ いていたら平均が落ちたので、後半4分くらいFTP上限(349w)を目安に踏んだ。
3本目からはラスト3分フリーというメニューだったので、ラスト1分半あたりにアタック。実際はアタックというよりもペースアップのような感じだった。
4本目はちゃんとアタック。タイミングは同じくラスト1分半くらいだったと思う。


FTP後はそのまま移動して途中へ。レスト1分で6本。インターバルスタート時143TSS。


393w,69rpm
399w,70rpm
460w,77rpm
478w,70rpm
501w,76rpm
526w,75rpm

Ave.459w


1,2本目は様子見で踏んだが、ちょいと低すぎた。目標は420wだったのだが…。この数値ではもはやVO2Maxである。狙った強度が出せていない。ジャンクマイル?

3,4本目はちゃんと踏み始めたところ。努力が数値に反映されていてひと安心。

5,6本目は全力。特に最後の1本はかなり追い込んだ。なんか後ろから2種類の叫び声が聞こえていたがたぶん気のせい。きっと気のせい。
5,6本目を見ると、やっぱりこの強度では76rpm前後が自分の最適ケイデンスなのだと感じる。


昨日のビッグギアでブラケットダンシングの時の姿勢を見直した。結論として、やっぱり顎は引いた方がいいなと。
実際顎を引くことを意識すると呼吸がしんどいので、走ってる時には下を向くようにしてみた。こうすると四肢に余裕ができる気がする。大体いつも無酸素インターバルではハムストリングが最初に限界を迎えるが、今日意識した乗り方では体全体で負担を分け合っていた気がする。
実際今日のインターバルでは前回よりも断然パワーは出ていたわけで、良い姿勢に近づいたのだと考えている。
ただ1つの難点は下を向くというところ。下と言ってもせいぜいサイコンのあたりだが、視野は狭まる。この辺りは改善しないと危ないなと思う。


練習後ヘッドベアリング交換。気持ち悪いくらいスムーズになった。

今日は近畿地方梅雨明けらしいですね。



7/25木曜
オフ

単位1つ落とした…。
余裕ぶっこいとったらいかんぜよ。



7/26金曜日
江文峠流し

決戦ホイールで流し。美山の時に似た非常にいい感じ。調子ええわ〜。



7/27土曜日
はりちゅうDNF


7:25スタートの早朝エンデューロ。なんかいつもとコースが違いました。
高低差はほとんどなく、コーナーをスイスイやり続けるような1周3kmのコース。
台風の影響で雨の中、非常に滑りやすかったです。で、17分経過くらいでツルッといっちゃいました。
残念極まりないが、落車多発デイかつ心が折れたのでレースを降りました。機材はそれほど破損しておらず、怪我は普通の擦過傷だけです。

朝早くから来てくれた向井田、山田ちゃんありがとうございました。


いやー、それにしても雨の日のレース苦手ですわ。結局バイクコントロールが未熟なんだろうけど、ホントにどうやってもどうしようもないんだよね。なんであんなに前輪が滑るのかねー?我ながらよく全日本完走できたなと。
けれども実際には全日本でも今日のはりちゅうでも普通に走れている人はいるわけで、何が違うのかね?私もドライな路面では特に問題はないのだが。いや〜、マジでインカレは晴れて欲しい。

あとね、久しぶりにちゃんとした落車したけど、やっぱり心と体と機材が痛みますね。ツライです。本当にaddictごめんってなる。
で、誰もがおそらく経験したことあるだろうけど、レースで思い通りにならなかった時、特に落車等で力を出し切れなかった時の遣る瀬無さとぶつけ所のない苛立ちってありますよね。特にこういうのは家に帰ったり、落ち着いてからフツフツと腹の底から湧いてくるんです。

マジでさ、このレースのためにどれだけのコストかかってるよ?
費用面ではエントリー代・レンタ代・ガソリン代・高速代・補給食代等。
それから時間的にも前日に決戦ホイールの調整をして必要なもの買って自転車整備して1週間前から練習メニュー調整して。
これは別の話かもしれないけど、今回自分が走るために向井田と山田ちゃんに来てもらったわけだから2人の時間を取ってるとも言えるわけだし。


とかまあ、思い通りにならなかった時には特に、選手はこんなことを考えたりもするわけですね。金と時間かけて心身機材が傷ついて何やってんねんと。終わったことは仕方ないといえばそれまでですが。

別にコストが痛くも痒くも無い人はどうでもいいけど、そうじゃない人は本気で勝ちにいかないといけないですね、レースってのは。
でも1年かけて練習積もうが1回の落車・1回のパンクでレースが呆気なく終わるのもまた事実で。
このことばかりに気をとられると練習なんてバカらしくてやってられませんがね。毎日3時間近く時間とられて、時には死ぬほどヘトヘトになって、食事をはじめとして日常生活全般で常に競技のことを考えて多くのことを犠牲にし、なのに一瞬のミステイクでそれまでの努力が水の泡。
あとには何が残りますか?ひとまずは虚しさだけですね。将来的には目標に向かって努力し続けた日々に価値があるだのとほざくようになるかもしれませんが、普通に考えたら阿保の所業ですね。その時間でTOEICの勉強でもしてろっての。1レースの費用で2回は受験できるから。


こういうことがあると精神的な面から調子を崩すことは今までにもあったし(美山とか)、ちょいと今回は早めに対処したつもりです。ストレスは発散するに限ります。ちゃんとストレス対処法を知っていることはかなり重要だと改めて思うわけですね。


さて、明日の調子はどうだろうか?



7/28日曜
オフ

昨日のブルーベリー1時間エンデューロ(1時間取り放題食べ放題)で腹の調子がよろしくない。ストレスとか以前の問題よ笑。自転車整備・破損確認だけはやっておく。


金色夜叉を読み始めたが、前編の貫一が宮に怒りをぶつけるシーンはなかなか迫るものがありますなぁ。
まあ結局のところ人は皆多かれ少なかれ見返りを求めて行動するんだろうな。誰かに優しくするのだって、それの見返りに感謝の言葉やら優しくされることやらを求めているのは間違いない。無償の愛なんてものが存在するとしたら母親の子に対する愛情くらいじゃない?いや、これすらも老後の生活を将来子に支えてもらおうと考えてるかもしれんね。
誰もが見返りを求めて行動するのを前提として、なお人と関わっていくにはどうすればいいか?そういうことを考えながら読み進めております。選手とマネージャーの関係みたいなのにも考えが及びますなぁ。単なる損得勘定だけではないけど、人ならば少なからずそういう面がある中でどう共存していくか…。まあ、互いに敬意を払って尊重し合うことと、やってることもインセンティブも違うのだから当然分かり合えないと分かった上で互いに分かり合おうと努力し続けることは必要でしょうなぁ。人は尊重するからにはそれに見返りを求めるので、それを満たしてあげるのがキモかね。要するに、互いに考えはちゃんと伝えようということか。


今週は普通に調子が良かった。土曜日のはりちゅうは残念だったが、まあこういうこともある。それでも楽しいから自転車をやってるわけで。

来週は基本的に休息週。これはもちろん8/5からの夏合宿に備えて。
ただ水曜日にパワーテスト、土曜日にビッグライドがあるので、そこにはしっかり合わせていきたい。