秋期のハンガーノックに関する個人的考え及びその対策

お久しぶり…でもないですね。

最近気温が下がってきましたね〜。選手のみなさんは服装選びに迷っていることと思います。

北海道が終わり、晴れて自転車を趣味と割り切れるようになった私ですが、それでもたまには長めの距離をこなしております。いつぞや書きましたが、最近どうも燃費が悪くなっていて、エネルギー消費が激しいのが悩みです。今日も花背サンダイコーの80kmライドで意識が朦朧とするレベルのハンガーノックにやられました。昨晩の夕食も今日の朝食もしっかり食べていたのでバナナ1本で行けるかなと思っていましたが無理でした。

私のこれまでの自転車競技生活を見返すと、ハンガーノックはどうも秋に経験することが多いようです。
え、そんなことないやろ。と思う方は以下読み飛ばしていただいて結構です。


秋にハンガーノックが多くなる原因を少し考えてみたいなと思います。
1.脂肪燃焼能力低下
2.気象条件
3.低強度に対する油断


1について。今の時期はシーズンオフに入ったばかりという選手が多いと思います。シーズン中といえば激しいインターバル練習やら高強度のレースやらが続きますよね。こうした動きに対応したエネルギー源は主に糖質です。
シーズン中、どっさり仕入れた糖質をジャンジャン使うことに体が慣れてしまって、脂肪燃焼によるエネルギー供給能力が相対的に落ちているのではないかと考えます。
ちなみに、『世界最高のサイクリストたち』を読んで、どうやらワールドツアークラスの選手は冬季に脂肪燃焼能力向上を図っているらしいとの情報が得られます。私はこの情報を基に去年のこの時期はひたすら小浜でLSDを行なっていたわけですね。
少し話が逸れましたが、シーズンオフになってシーズン中よりも強度が下がった時にうまく脂肪燃焼で補えない分を糖質でカバーしているのがハンガーノックの原因のひとつではないかと考えます。


2について。今の時期って暑いのか寒いのかよく分からないですよね。私は今日も花背を登ってきましたが、登りは汗をかきますし、下りは膝が痛むくらい寒いです。あと、雨予報でなくても北部は雨が降ることもよくあります。
気温、天気に加えて風も結構強いことが多いですね。今日も北部は北風3〜4mでした。
ってことでですね、体が温まったり冷えたりを繰り返していると知らないうちにカロリーを消費しているのではないかと考えます。もちろんこの文脈におけるカロリー消費はネガティブな意味です。


3について。今の時期はシーズン中ほどもがきませんよね。ダイエットライドと称してのんびり走ることもあると思います。そんな日に「今日はあまり踏まないから朝食少なめでいいか」なんてやると、1との関連でハンガーノックになることがあります(個人的経験上)。
それから今の時期、食欲が止まらねぇ状態の人もいると思います。秋ですから仕方ないことだと思います。昨日の夜は満腹セット食べたし今日はいけるやろ〜とか思っていると、これまた1との関連でやられるかもしれませんね。


ハンガーノックは体へのダメージが甚大な上、とても危険です。私は1度意識を失ったことがありますが(高校時代)、そこまで行かずともハンガーノックになると明らかに頭の回転が悪くなります。それが事故につながりうることは言うまでもありません。
ハンガーノック対策として、基本は補給をしっかりとることでしょう。シーズン中よりも多めに持つことをオススメします。例えば美山に行くなら、シーズン中はジャムパン2個だったところを3個にするといった具合です。ハンガーノックになることを考えれば多少補給が余ることは大したことではないですしね。ライフラインとしてジェルを1つ忍ばせておくのも賢明です。
それから、いつでもコンビニで買い物できるようにスマホ決済の設定を行うのは有効な気がします。現金なくてもできますし、スマホは練習にいつでも携帯していますし。
それから調整しやすい服装を選ぶべきですね。北部の気温は京都市内-5度くらいで考えておけば良いと思います。
気象条件との関係で、これからはサイコンに表示されるよりもカロリーを消費しているかもしれないと考えて、万全の態勢で練習に臨んでください。


ps.感想、意見等あれば匿名で構わないのでコメント欄にお願いします。他大学の方でも結構です。