インカレ

インカレ

まずレースレポートの前に、お礼を。
今回のインカレで選手8人をサポート、応援してくれたマネージャーや沖野さん、ホリ、後輩たち、本当にありがとうございました。応援に駆けつけてくれたOB、OGの皆様もありがとうございました。
くたばりかけて走っている時の声援は何と表現していいかわからないくらい力になります。応援のほか、準備等もしっかりとやっていただきました。私たち選手はレースだけに集中させてもらえて大変助かりました。私何もしてませんね。すんません。サポートのまとめ役だった山田ちゃんは本当にお疲れ様でした。
加えて、私が主将になってからもずっと頼りっぱなしだった岡本さん、牧さん、理さん今回も相変わらず頼ってばかりでした。ごめんなさい。そしてありがとうございました。そろそろ代替わりですが、3人のようにはなれそうにありません(後輩たちごめん笑)。



では、レースレポートを。最初に言っておきますがくそ長いです。レース直後はおめでとうやお疲れ様の声をたくさんいただけたのと、福原とチームに賞状が渡され祝福ムードだったのでそれは素直にうれしく感じていましたが、私個人のレースとしてはただただ悔しいものだったのでなんというか、明るくないです。

インカレ 美麻周回×13 17位
167名出走 32名完走

インカレ前1か月間は個人ロード前の1カ月間の練習量や内容、生活をできる限りトレースして臨んだ。個人ロードは自分の中で1番うまくピーキングがうまくいったと感じていたからである。レース前1か月間の走行距離は個人ロード前同様に1500㎞ちょい。
個人ロードの1週間前はTTT、インカレの1週間前は東北総体のロードレース。どちらも体の調子は悪くなかった。レース前日に乗った距離もパワーもほぼ一緒。しかし、インカレ当日は残念ながら個人ロード程の調子ではない。自分の中の調子のバロメーターは踏んだ時の筋肉の感覚と心拍の上がり具合。アップ中の感じから筋肉は疲労なしだが心拍はRCS修善寺で早々にちぎれた時に似ていた。あんだけ調子を合わせようとしていたのになんでやねん。と思ったりしたが、修善寺の時よりは強くなっている自信はあったし、何より一度経験していることなのであせらずに対策をとれば大丈夫だろうと焦りはなかった。

岩見と一緒に早々にバイクチェックを終え、サポートの皆さんのおかげで万全の状態でスタート地点に行けた。
スタートはクラス2の集団のちょうど真ん中くらい。
さて、この大集団で新コースが加わった美麻を走るとなると前方で展開するのが理想だが、インカレはしっかりクラス1とクラス2を分けてるし、どの選手ももちろん前を狙ってくる。そうすると集団のなかは大変なことになる。絶対落車発生する。マジで。絶対。
という考えのもと、3、4周して集団がある程度絞られるまでは後ろでインターバルを耐え、絞られてきたら集団内に入り込む作戦で行く。スタートしてすぐに皆さんやはり前へ行こうとする。すぐに集団最後尾まで下がりパレードスタート。新コース以外は前が見やすいコースなのでクラス1の集団もしっかり見える。クラス1いいなー。
パレード中に起こるとは思っていなかったが、案の定結構大きな落車が集団内で発生。最後尾でヒラヒラしていた私はストップはするが巻き込まれずに済んだ。リアルスタート後2周ほどはみなさんも集団を削りたいと思っているようでペースが早い。
それでも当初の予定通り最後尾で耐える。ちらほらと落車も発生していた。
3周目くらいで90人くらい?の現実的な集団になってくれたので集団に紛れ込む。やはりインターバルは集団内にいるとかなり楽だった。そして気づくと8人くらいの逃げができていて集団は一旦落ち着いてた。理さんは落車に巻き込まれて集団から遅れ、新谷は不整脈だったらしくいない。岡本さん、福原、辰巳はいい感じのポジションでその3,4列後ろに牧さんと私で走っていた。途中で牧さんは機材に問題が発生したらしく遅れてしまった。
去年のように逃げと大きな差はできず、逃げも集団も少しずつ削られながら周回を重ねる。何周回目か忘れたが中盤に岡本さんと福原がアタックを警戒しているのが見えたので自分も備える。補給地点終わりの坂できついアタックがかかり集団は縦長に。ここでいつもなら焦っていたが今回は落ち着いて対処できた。個人ロードのようにアタックにすぐ反応して必死で追いつこうとするのではなく、登りの頂上付近で集団に追いつければいいやという気持ちでなるべく一定ペースで踏む。心拍を上げないように。
そして9周回目の補給地点で有力選手がアタック。おそらくここら辺から本気の追走が始まった。ここはシッティングでペースでなんていう余裕はなかったのでダンシングで全力で追う。しかし、福原や早稲田の孫崎選手などの5人くらいの少数精鋭集団に下りが始まる前に追いつけず、平地を10人強で回してなんとか追いつく。その後はローテに参加せざるを得ない場合は加わって走るが、なるべく省エネを意識。そして最終周を先頭集団20名弱で始める。平地区間で内転筋の震えを感じ、そろそろ脚がやばい終わりそう。
自分の実力ではこのメンバーと最後の登りでやりあったら勝負にならないだろう。そして、今までさんざん一緒に走ってきた福原を見ると、サングラスで目は見えないが、まだまだ戦うぞというのが伝わってくる。
となれば、自分は最後の勝負が始まる前に、新コースあとの緩い坂やその後の下りですこしでもできることがあれば福原の手伝いをしよう。それが今の自分のベストパフォーマンスだと考えていた。のだが、新コースの登りのペースアップでダンシングしようとしたら内転筋を攣る。で、ちぎれた。本当に情けなかった。ここまで来て最後に自分の納得のいく走りもできないのかと。まだ私にはこのメンバーの集団には場違いなんだよと言われているようで情けなくて悔しくてどうしようもなかった。完全に心も折れかけ後ろに車もいるから回収されようかなという考えがよぎっていた。惰性で進んでいると他大から結構後ろだけど集団があるぞと声をかけてもらった。後ろは全然見えてなかったのでてっきり自分のいた集団以外は切られたと思っていたが、よく考えたら自分がいたのは先頭集団で20人弱。ロード総合のポイントが与えられるのは20位まで。ここで辞めたらもちろんポイントもらえないし、後ろにつかまってもポイントなし。チームの目標は3人ポイント取ってくること。これは踏まざるを得ない。おそらく1点しか取れないだろうがそれは絶対取ってやろう。どうにか気持ちの整理ができた。
もともと汚いペダリングがさらにひどくなってるんだろうなと思いながら最後の登りまで進む。最後登りを上ってくと京大が4位取ったぞという報告がちらほら聞こえてくる。福原流石だなあというのと自分は何もできなかったなという感情とか色々混ざって頭の中ぐちゃぐちゃでゴール。


去年サポートとしてインカレを見ていた時は完走したら気持ちいのだろうなと感じていたが、残念ながら気持ちよさなんて微塵もない。
普段の練習で最後までしっかり追い込まなかったり峠が苦手だからと言って、いつも2番手3番手で甘んじて練習している結果なのだろう。
残された時間は来年のインカレまではあと1年。TTTと個人ロードは1年を切っている。
強くなります。

p.s
重鎮のラインを知らずに出走したのも敗因のひとつですね。