2018TTT〜エライコッチャ〜

14位
タイム1h25m02s29、Ave.44.59kmph
牧さん、向井田、木田、福原
往路追い風、復路向かい風

ツール・ド・北海道に行けるかどうか、その分かれ道と言っても過言ではない今年のTTT。2日前から緊張で寝られなかったのは去年のインカレ振り。去年よりもTT練の回数を増やし、機材も充実した中でレースを迎えた。

*レース前の作戦

1周目のラップは40分30秒が目標。序盤は飛ばしすぎず、数が減るとしんどいから千切れないように。ロスを減らすために交代は最小限に抑える。他人任せにはならない。

去年と違って今年は風が強くなく、往路は50kmph、復路は44kmphは出せるかなといった感じ。序盤は4人とも元気で、追い風も相まって快調にペースを刻む。
おかしくなり始めたのは1周目の復路。木田がしんどそうだったから、木田の所で引く時間を短めにする。2周目の往路が追い風でしんどいのは分かっていたから、ここで木田をつき位置にすべきだったと後悔するのは後の話。1周目の復路は主に牧さん、向井田、自分の3人で引く。
スタート地点の折り返しで補給をしてくれていた岡本さんにラップを聞く。「42分!」。おそらく4人ともがヤバイと思っただろう。
2周目往路は1周目のようにはペースが上がらない。追い風のため後ろに着くのがしんどいから、木田はもう千切れそうな勢い。牧さんも調子が悪そうで、毎回ペースが落ちている。自分と向井田で出来る限りペースを維持しようと努めるが、一向にペースは上がらない。
2周目折り返し後は、自分も往路で踏み過ぎた分疲れ始める。ここからは本当に長かった。木田が千切れ、3人で死にそうになりながらゴール。

(反省)

とりあえず自分個人のお話から。

今年の面子からして、TTに関しては私がチームで1番力があった。TTの基本は、強い人がペースを上げるのではなく一定のペースで長く引くこと。これを忠実に守れなかったことが最大の反省点だ。ほぼ毎回ペースの上げ下げがあった。練習ではある程度一定ペースで走れていたので、これはレースペースでの練習が不足していたことが原因だと思う。
もう一つの大きな反省として、引く時間を守れなかったことがある。あらかじめ後半になるにつれて長く引くように話していたのだが、2周目の復路という1番きつい所でチームを支えられなかった。個人としてのペース配分を失敗したわけだ。
これからの京都大学自転車競技部のTTTでエースとなる人には、基本に忠実にチームを支えていってほしい。

次にチーム全体のお話。

今回の4人は、近年では京都大学最強のメンバーだったと思う。全国大会完走レベルが3人と平地マン1人。では、どうして目標の7位に遠く及ばなかったのか。
まず1つ目として、TT練の内容が問題だったのだろう。毎回今津まで車で行って、とりあえずアップがてら1往復して、反省してから2往復目を走っていた。これでは半分の強度しかない。大会本番ではあえなくトレインが崩壊した。授業や個人の練習ペースはあるだろうが、4人揃っている時にはレース強度を目指すべきなのだと思う。
2つ目は1つ目と関連するが、付き位置を使えなかったこと。東大は今年、4人ともが一度は付き位置を使ったらしい。1周目復路での木田や2周目往路での牧さんは、少しの時間であっても付き位置で回復に努めてもらった方が良かったのだと思う。東大は自己申告で付き位置を使うらしいが、そこはまあ他人が判断してもどっちでもいい。とりあえずこれも練習で想定すべきだった。
3つ目は根本的な話になるが、個の力をもっと高める必要があったこと。はっきり言って、TTTはとてつもなくキツイ。単純に計算しても1人当たり20分以上先頭で引かなければならない。やっぱり理想を言えば、4人全員が花背19分20秒くらいで走れるようになりたいところ。それでもリザルトからして、正しくちゃんと準備できれば今年も入賞はできたのだろう。

今、京都大学は強くなりつつある。TTTも6位くらいは普通に入れるはず。上述の分では足りないことも多々あるだろうが、今年の反省を活かして来年こそはツール・ド・北海道に行かないとね。

暑い中、2日間1人でサポートしてくれた町田さんありがとうございました。