@群馬CSC 6km×28Laps
Results 40位 (156名出走 50名完走)
レースレポートは鮮度が命ですね。ただでさえ定かでない記憶がもっと薄れてしまう。鮮度と言えば今回お世話になったお宿は素晴らしいところでした。特に食事。山菜を漬け込んだ一品の美味しさには感動しました。ぜひ再訪したいと思います。
実はレース10日前にまた怪我やっちゃってレース前2週間の走行距離はエンデュランス領域で200km程度。調整云々以前の問題で3分5倍も出ないレベル。正直完走は無理だと思ってました。皆さんすみません。いや、チームのために最低限完走はする気やったけどね。
レース前夜は極度の緊張癖のある自分には珍しく入眠も早く「長時間」眠れた。←ココ大事! 当日朝目覚めたときは満足感と達成感があり、今日はイケると感じた。ただ眠れただけなのに笑 さっき散々弱気になってたくせにどないしたんと突っ込まれそうだが人間いつでも気の持ちようですよ。レース前にも「今日調子ええわぁ~」と言ってみんなに心配される始末。ゼッケン貼りをマネージャーお二人にお願いしたらめちゃくちゃ綺麗にしてくれて感動した。今回もサポートが手厚かったおかげでレースだけに集中出来ました。ありがとうございます。
レーススタートは定刻より20分遅れ。スタート位置はしれっと真ん中くらい。クラス毎の整列がされておらず混乱状態だった気がする。
えらく前置きが長くなってしまいましたね。すみません。ここからがレースレポートです。ではまずデータから。
168km 4:52’53” 3018.5kJ TSS 366.8 NP 233.5W (PWR 3.86W/kg) Max.power 706.4W
開始3kmほどの下り区間はローリングという情報だったが異常に速い。平気で50km/hは出てたし、上り返しは500Wくらいで踏まされる。全28周の中でローリング中の下りが一番危険だった。落車が起きなかったのが奇跡だとさえ言える。どこでローリングが解除されたのかも分からないまま(大体分かってたけど、敢えてこういう表現をしておく)アタック合戦が始まる。試走していなかったのでコースが分からないのと純粋な力不足の影響で思うようにポジションを上げられないまま2周目に突入。逃げが決まるまでひたすら耐える走りに徹する。3周目にもなるとコースの特徴を掴んできたので殆ど脚を使わずに集団前方へ移動。ようやく逃げが決まり安心したのもつかの間、10名ほどの逃げメンバーに京産2人、明治2人、日体も入ってることを確認しやっべーと。福原さんと情報交換。どうやらうちは劣勢の模様。
その後数周は先頭とのタイム差が1分強で進む。しかし突然ガクッとペースが落ちタイム差3分ほどに。また福原さんと作戦会議。残り30kmで1分差やとピンチってことになった。これだけタイム差が出来るとそのうち強烈なペースアップが来るのは容易に想像がつくのでここからはなるべく脚を温存させる。上りはポジションを下げつつ極力350W以下で登り、その後の平地で集団前方へ移動するパターンを繰り返す。ヘアピンコーナー後の立ち上がりは周りよりワンテンポ早く踏み始めることでインターバルを抑える。完全に守りの走りをしていた。時々謎のペースアップがあったが大勢に影響はない程度のものだった。
昨年のインカレの反省を活かし、補給には気を付けた。逃げが決まった直後にバナナ1本。その後もういろうやゼリーをカロリー計算しながら計画的に摂取。水とスポドリを均等に飲んで脚の攣り対策にも万全を期した。補給開始周回はフィードゾーンがカオスになるのは分かりきっていたので集団左側で通過しリスク回避(今回の補給は右側)。集団が補給に慣れ始めたタイミングで自分も取りに向かう。補給のリスクマネジメントは重要。実際大落車があったし。これ以降のフィードゾーンは私にとってドリンクバーと化した。結局ボトル10本、ゼリー6,7個、ういろう3個とバナナ1本を摂取した。一般的に見れば過剰だろうが、おかげで最後までエネルギー不足や水分不足によるパフォーマンス低下はなかった。(まあ流石に飲みすぎたとは思う。レース中の写真を見たらお腹ちゃぷちゃぷでかなり膨らんでいた。神経質になりすぎた感は否めない。)
さて、レースは残り10周ほど。S/F地点後の下りで集団が一気に一列棒状に。この周回でアタックがかかると察したがなんと自分は集団後方。なんとか心臓破りの坂手前で集団中ほどまでポジションを上げることに成功。案の定アタックがかかる。第二集団に飛び乗り半周ほどかけて集団復帰。かなりキツかったが落ち着いて対処できた。いつも言っているが展開の把握、予測と準備は大事。
先ほどのアタックで3分あった先頭逃げ集団との差は一気に縮み、ついには吸収。直後のカウンターアタックで4名が抜け出す。本来ならこの追走に乗りたかったのだがこの時既に虫の息の自分は集団にへばりつくだけで精いっぱい。両ふくらはぎがバキバキに攣っていた。福原さんにまだ動けるか確認されたが「ごめんなさい、キツいっす」と返事。本当に申し訳ない。その後集団はまたサイクリングペースに戻り、タイム差は再度3分差に。この時集団内に京大は福原さん、向井田さん、自分の3人だけだった。またFさんと作戦会議。Fさん、Mさんで順位を取りに行き、自分はなるべく明治、京産、日体よりも上の順位で確実に完走することに決まった。
レースは最終盤。ラスト3周の上りで日大T選手の強烈なアタック。そこまでのちょこちょことした追走の動きには対応できていたが、今回は耐え切れず頂上で前の選手と5mの差がつく。これが致命傷だった。集団は一瞬で離れていった。その後は同じく集団からこぼれた選手数名で足切りを食らわないように回して走り切った。前方に牽制状態になった集団をチラチラ視界に捉えていたが結局追いつくことはなかった。
今レース最大のミスは間違いなくラスト3周で千切れたこと。その後の悔しさ、虚しさ、申し訳なさは半端じゃなかった。ゴールしても達成感はあまりなかった。北海道を目指して全力でTTTに取り組んでくれたメンバーの努力に報いることができなかった罪悪感が殆どだった。
結局個人で見れば完走というそこそこの結果を残せたわけだが、あの程度のコース難易度であれば展開を常に把握し、危ない人間には近づかないといったリスクマネジメントをしつつ走り方を工夫すれば実力がなくても完走はそれほど難しいことではないと思った。もちろん最後は死ぬほどキツかったけど。しかし今回の自分はレースに出走はしたが間違いなく「レースをしては」いなかった。あんな他人任せの消極的な走りをしていても全く楽しくなかった。レース中「俺何のために走ってるんやろ。」と何度も自問してしまった。インカレまでに自ら動いて展開を作る選手へと成長したいと思う。
また今回初めてチームとして一つの目標を目指してレースを戦った。レース中作戦会議をしたり、補給を渡したりするのは楽しかった。しかしチーム戦をするには各々の走り方が稚拙すぎると感じた。俗にいう死神ポジションをとるのも悪いとは言わないが、それで重要な場面で出遅れたり一人で勝手にインターバルかけて千切れていくのは問題外。もっと頭を使って走りましょう。筋肉に筋肉で立ち向かっていてはアカンで。
私個人の意見としては来年度も北海道を目指したい。来年のTTT、個ロードは現4回生がいないわけで。正味彼らが抜けた穴はとてつもなく大きなものになるやろう。その穴はどうやって埋めるの?我々3回生以下の成長やで。いつまでクラス3におるん?あれはレースに似た何かちゃうものやで。早く人間になろう。このままでは暗黒期まっしぐら。危機感を持ってほしい。1回生は自分が近い将来チームを引っ張っていくんだと意識してや。別に先輩が強い必要はないんやで?練習で先輩を千切ってもええんやで。ていうか早く千切ってくれ。強い君らを待ってるで。
最後になりましたが今回強行日程で現地入りし、完璧なサポートをしてくださったサポート陣の方々は本当にありがとうございました。皆さんの力が無ければ3人完走という結果は得られませんでした。
またお忙しいなか応援に駆けつけてくださった大谷さん、棚橋さん、ありがとうございました。
次は全日本選手権。気張ってくで。