ツールド北海道 1、2、3ステージ レースレポート

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レースレポート

 

第1ステージ

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出走99人完走82人

74位(+16:59)

 

会場に着くと選手はなんの準備もなく、前日夜遅くまでメカニックの理さんと岩見が洗車整備してくれたバイクに乗り、山田ちゃんが用意してくれたヴァームでグリコのオキシアップを飲む。あとはソワソワしながら写真を撮ってもらったり。

 

アップはパレード走行が3kmくらいあるそうなので会場の駐車場をチョロチョロ回るだけ。人の少ない奥の駐車場ではプロが立ちションしてた。やっぱりスポンサーは怒られないんだなあ。

 

スタートは最後尾。私は学連でも前に出れないからプロ相手に前に出るなんてことは微塵も考えずに最後尾でどれだけ楽をするかに集中。

リアルスタートが切られると主導権争いのドンパチがそこそこ続く。平地とはいえ学連では味わえない速度で進むので必死で前のケツに食らいつく。ああ、北海道の絶景スポットを尻目に男のケツをひたすら睨み続ける3日間が始まってしまった。

たしか30分程度で逃げが決まり、メイン集団は落ち着く。つい1週間前インカレで補給で大失敗したので、ペースが上がり食べづらくても時間を守ってしっかり補食を摂った。

2つのKOMまではのんびり足を貯めようと思っていたら、なんとまあ峠ではない登りが斜度はきついわ結構長いわでグヘってなる。

ただまあなんとなくこの登りで自分の実力がツールド北海道ではどの程度かが大体わかった。限界を攻めつつオールアウトしなければギリギリ完走を狙えるかなと。そんな考えで一つ目のKOMに臨む。

登りが始まると早速集団からボロボロとこぼれる選手が続出し、メイン集団の後ろに選手がゾロゾロと続く。

自分もKOM2までメイン集団のペースは厳しいかもということでKOM1の途中で離脱してグルペットの仲間入り。

KOM2に行く下りでメインは見えていて、追いつきそうだったが悪魔(岡本さん)のささやきによりグルペットでKOM2を走る。

ながーいKOM2が終わるとながーい下りが始まる。ここは前日に試走したので分かってはいたが怖い。ちぎれた。ありゃりゃ。

まっすぐの直線の彼方前方に集団が見え、後ろには誰もいない。やべ〜。終わったー。

と思いきや10分くらい?無心で追いかけていたら追いついた。追いついたと思ったらすぐに第2グルペットも来た。なかなかショック。

さて、やっと93km。半分終わった。補給所で補給をしっかりもらいたかったが高速でサコッシュを受け取る技術はなく、残り90kmに絶望を感じながらグルペットに混じる。

ここからはお叱りを受けながらただただローテーションの一部としてゴールを目指す。

案の定干からびかけたがシマノの黒枝選手からボトルとパンをもらい、北海道選抜のチームカーからボトルをもらい、日体大のチームカーからもボトルをもらい、なんとか生き延びた。皆さまありがとうございました。

 

最後のジェットコースターのような下りは小声で絶叫しながら下っていたのはここだけの秘密。

 

 

第2ステージ

 

出走81人完走76人62位(+13:11)

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今日は昨日に比べてイージーなコースとのこと。できればメイン集団で帰りたいなあ。

 

今日ももちろん最後尾。登り基調の平坦と思いきや斜度は全然だったのでスピードは速いがコーナーさえ気を付ければそんなにしんどくない。ニッポのコントロールのせいか外人選手が最後尾に多く、なんと私はマンセボ選手と20km近く並走していた。正直ロードレース界に疎いので詳しいことはわからないが、とても貴重な体験なはずとバレない程度にジロジロ見る。

とりあえずギアが違った。今アウタートップ使ったら下りはどうするんすかと思った。

とまあ呑気に構えていて気づいたらKOM。全くイージーではなかった。

プロのマネしてボトルを背中に詰めて行ったら撃沈。本日もグルペット決定。

今日のグルペットは昨日より人数が少なくなかなかペースが上がらなかったが、最強のサポートカーから情報をもらい完走に必要なペースができ、さらに機関車も手に入れ安心してゴール。昨日は最初しんどくてローテを飛ばした部分もあったが今日は飛ばさずにローテに入った。

これで3回スタートを切れることは決まった。

 

 

第3ステージ

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出走76名完走73名45位(+19秒)

 

いよいよ最終日。なんとしてでも3人完走。

作戦はもし向井田、岡本さんのどちらかがKOM前でちぎれたら片方が待って完走を目指す。

 

個人的には今日こそはメイン集団で帰りたい。長い登りは一本だけなのでどうにかなると信じてスタート。

今日はもしかしたらアタックの応酬が続きキツイ展開になるかもと言われていたので気持ち前目でスタート。

最初の2つの短い登りまで落ち着かない展開だった。この短い登りが実はかなりしんどかった。ここで千切れたら終了なのでなんとかついていく。

その後はニッポのコントロールで一定ペース。スプリントポイント前2-3kmはかなりペースがあがったが、ちぎれるほどではない。

登りが始まってもそこまで上がらず、ギリギリついていけるペース。

今日はKOMもメインでいけるかと思いきやキナンの外人選手がペースアップ。

あえなくちぎれるが、オールアウトはしないようにちぎれたので追いつく意思のある選手たちと回して下りでメインに合流できた。

これでメインほぼ完走確定。補給等ヘマがないように気をつける。

ニッポの強力な牽引でゴールまで何も起こらず、集団スプリントへ。

コーナーのたびに技術の差を見せつけられ集団後方でゴール。

最後の直線は福原が油断するのを信じて全力で追いかけるが届かず。6秒差をつけられた。無念。

 

541kmを走りきった。満足ですね。