文部科学大臣杯第73回全日本大学対抗選手権自転車競技大会 ロード

美麻14周 169.4㎞
15位 /176 (完走45人)
TSS333 4h48m 3222kJ NP243W (ローリング含む)

コースはお馴染みの美麻のコース。最初半分下って、5,6分登って、ちょい下ってからの登り返しからの、めっちゃ下ってからのゴールまでの地味な登り(劇坂含む)。最初の登りは比較的ペースが安定していて楽。ゴールの登りがきつくなりがちだった。

〈当日まで〉
6月の東北2連戦が効いたのか、数字的にも練習量が減っていたので、7月が始まった時点で史上稀にみる弱さを誇る。その後、地道に頑張っていこうとするが、生活習慣の崩れとか色々ダメで弱いまま、夏合宿。8月はとりあえず乗りまくって、なんとか調子を上げていくが、そもそもが弱すぎて調子が上がったところでどうにもならない感があった。感覚的な強さは今年のピークだったと思われる、5月あたりよりちょい弱いぐらいで、57㎏まで減らした体重でなんとかその時と同じレベルまでもっていけてるかなー?というところ。予定では5月段階の強さを維持して、インカレ前はインターバルをガツガツやって磨きをかけていくつもりだったが、インターバルをやれる体調でもなかった。常々、完走がどうのこうの言うてるようではお話にならないと思っていたが、その完走も怪しい。とりあえず、完走&30位以内を目安に頑張ろうと。
インカレ前の1週間は、練習量を減らして適宜インターバルを入れていく。が、若干の疲労感が残ってしまったように思う。身体が飛ぶように軽いとまではいかなかった。けれど、これ以上休むと調子が落ちそうでもあり、怖かったので、こういうのも一つの選択。前日にコースを試走するがてら、スプリントを3本してみるが、全然踏めん。調子がいい感じではない。
おまけに、ここ数日で急に涼しくなった気温に、練習で弱り切った身体が耐え切れず鼻水が止まらない。風邪の前兆。でも、まあ、八月は練習量多くてずっと風邪の一歩手前ぐらいだったので気にしない。身体はだるくないし。慣れない修善寺の空気と、トラック観戦で完全にやられてた去年に比べたら全然マシ。<レース>
アップは固定で短めに45分。軽い1分走を2本。長丁場なので最低限で済ます。アップオイルも塗っておく。最近レース前はあまり緊張しない。ここまで長期的スパンで準備してきたものに対して、直前にあたふたしたところで何も変わらない。若干の諦めも混ざっているか…。いずれにせよ疲れるだけなので、意識的にその辺はコントロール。緊張させて心拍上げろと言われればじっとしたまま上げられるから面白い。
スタートは登りの手前で一旦ストップする斬新なスタイル。そっからまたローリング。序盤はそこまでかち上がらず、早々に逃げ5人も出来る。逃げにはいれた大学が積極的に抑えていって、いっきに差が広まった。最初3周はそこそこのペースだったけれど、その後はさらに遅くなる。千切れる気配はしないが身体が動き切らず、しんどい。レースでは普段自分が京大の中では一番前で走ることが多いが、今回は福原、牧、理を視界に捉えられる。感覚的にも走っていてヤバそうな場所から上がれない。それでも集団の動きに気を配りながら、なんとか省エネに注力。5周目のゴール付近の登りで油断して下りで千切れかけるという大失態。自分でも踏んで追いかけた。その後から、ちんたら走ってたらヤバいなと気合いを入れ直す。
逃げに入った大学がバランスよかったので、集団を引く大学がない。誰も送れていない明治と、他のほぼ単騎状態の人たちがたまに頑張っていた。逃げとの差は最大6分以上にまで。集団はぬるいペースだったので、人数が多い。100人ぐらいいた?当然このまま進むわけがなく、100㎞経過したあたりのゴール前の坂でふるいがかかる。これは2,3周前から雰囲気プンプンで、かかるならここだろうと踏んでいたので、心積もりはできていた。これ大事。頑張る。結構限界すれすれだけど、お決まりのごとくそのあと緩むのでついていける。これで集団はげっそり削られて半分位にスリム化。京大は自分と福原だけ。ここまでは下準備で、ようはこれがリアルスタート。
この辺りになると、序盤のしんどさは無くなり、身体も動き始める。一方でダメージもそれなりにあり。下り区間でストレッチ、マッサージ、呼吸で出来る限りの回復に努める。長い方の坂は淡々と踏めば行けるのだが、ゴール前がきつい。まだ強い人が沢山いる集団でじっとする以外に選択肢がない。逃げにブリッジがかかっていく展開になると終わっていたと思うが、各校が戦略のもとあまり追っていなかったのでペースも落ち着いている。好都合。逃げで走れているのも全員ではなく、大半は死んでいるという情報もあり、まだまだ追う気配なし。そもそも追おうとしている人が少なかった。けれど、少しずつはタイム差も縮まる。
そんな状態に飽き飽きしたのか残り3周の補給地点で鹿屋の選手がアタック。まあ、するわな。若干準備が遅れたが、うまく明治大・野本選手の後ろで走れてペースで追ってくれたので、楽しながらついていける。ここのドタバタで福原が落車したらしい。やはり、補給をとるのはリスクがかなりでかいし、超危険地帯で怖い。他にも補給地点でこけてる人いたし、このタイミングで自分がとりに行っていたら千切れていたかもしれない。そもそも、普通にとりに行くのも体力を使う。
ここら辺で気づけば周りは、聞いたことのある名前の人ばかり。かなり絞られていた。自分はといえばもとは弱いけれど、あまり疲れない身体のようで、消耗してきた強い強い人と一緒に走れる。前では抜け出そうと若干のドンパチをしていたが、後ろの方で淡々と踏んでいればそこまでのペースではない。当然一緒について行って抜け出す力はなかった。ただ珍しく残り1時間あたりから脚が攣っていた。右足の太ももの後ろ。ここで左右差の弊害。後半は積極的に左足で踏むことを意識しなければならなかった。ただ致命的なのはこれぐらいで、疲労度は他の人に比べたら、主観的には軽そうでまだまだいける。逃げはまとまってはおらず、パラパラしているらしいから、俄然ペースは上がり切らない。が、タイム差は一気に縮まった。
結局残り1周で集団のメンツはほとんど変わらず、逃げとのタイム差が2分と聞かされ、もう無理やんとなる。ここから、強い強い人たちはやはり強くて、最終ラップも平地でゴリゴリした後、長い方の登りに入ると集団が崩壊気味。私も脚が崩壊気味。ここで無理してついて行ったらその後、完全にストップするなと思って千切れるが、なんとか追いついて、下りで振り出しへ。ゴール前。強い強い人たちが本当に強かった。彼らは全くたれず、むしろ加速。見えない。てか、意識が薄れて近くしか見えないのだが。それでも、自分はまだ元気な方らしく、何人かは抜ける。最終コーナー曲がってから、後ろで終わってた思っていた一人か二人に抜かされる、これは完全に気持ちも問題。

レース後の最初に思ったことは、案外元気やんということ。確かに直後は色々身体がおかしかったが、2,3分したら戻って、意識もはっきりしている。ひょろっと立てる。そのせいで、正直レースの後はイライラというか、不甲斐なさというか、そういうものしか感じていなかった。15位と聞いて若干うれしくなるが、改めて尚更もっといけたのではないかと。でも、あらゆることを含めて15位ということなのだし、それなりに納得していきたい。悪くはないのだし。
今回、私と同じぐらいの順位でゴールした選手は、おそらくどの時間帯の峠のタイムをとっても私より速いだろう。やはり、この競技、頭と運でかなりどうにでもなると思う。無駄に今シーズン前半にレースに出まくっていた訳ではない。分かってくることもある。(クリテとかはちょっと違う気するけど。後半じりじりしんどくなる系のロードレースね。)今回のレース中は今までで、一番といっていいほどいろんなことを考えていた。それでもまだまだ足らない気がする。170㎞、5時間弱という戦いは、長くは感じなかった。
去年の春から意識してきた3回生のインカレで、15位。初期の目標は一桁だったけれど、直前の主観的強さからすると、サプライズのような順位。来年はこれ以上にならないとね。しかし、私のクラス1に上がれる唯一のチャンスと思われる個ロードとインカレを逃してしまったために、誰かに山形村でクラス1を先に奪われるのは気に食わんな。<9/6追記>(色々と思いがまとまらない部分もあったので、追記します。今後もなにか思い出せば、書き足していくかも。)

今回のレースでは、徹底した省エネに走りの神経を集中させた。コーナー立ち上がりではどんどん抜かされ、集団のペースの上げ下げはほぼ無視。MMP曲線から最も下回れる走りが出来たと思う。その結果15位。数字的には良き結果。しかし、内容的にどうかと問われれば疑問符が付く。
逃げのメンツが各校の思惑通りだったためか、集団のペースは遅かった。イージーな展開。この状況では単騎同然で戦う京大としては、変に動かず集団に留まるのが最善策だったのは間違いない。少なくとも10周目ぐらいまでは。逃げとの差が埋まらず、依然としてペースが上がらない集団から、ぽつぽつと抜け出す選手が出てきたときに、多少なりとも動くべきだった。走っていて何人かが抜け出しているのは見えていたが、正直最後の方はあまり気を配っていなかった。有力勢も半分ぐらいは集団に留まっていたってのもあるが、ここで抜け出さないようでは勝つことは出来ない。この時点で、自分の走りは完全に守りの姿勢になっていた。守るものとか何もないのに。実際、優勝した選手はここら辺で抜け出していたことだし。
ゴール後、ヘトヘトで倒れ込む他の選手を多数目撃して、「そりゃー大袈裟だろうww。そんなしんどいか??」とか思いつつ、そういえば自分は何もしてないし、動いてないから当然かと思わされて、上記のようなことを考えた次第でした。
動いていたら、おそらく順位はこれ以下になっていただろうけど、今後もこのようではいつまでたっても勝つことはできない。だから、完走がどうのという考えは一切捨てるべき。考えてはならないと思いつつ、レース中、心のどこかにこの考えがあったことは確か。早々に絶つべき。もちろん完走は当然しなればならないのだけれど。
レース後、私の脚は明らかに余っていた。太ももの後ろは攣り、ゴールスプリントもほとんど脚が動かなかったが、振り返れば途中で動くことぐらいは出来たように思う。とは言え、現状、私のフィジカルは全くもって足りていない。これでは動いたところで、即死必至。まだまだ足りないなー。