24(土)20km、0.9h、TSS30?、90秒360Wを3本で調整。
25(日)20km、0.8h、TSS30?、軽めの5分走2本でアップ。
からの、70km、2.0h、TSS150?、全日本選手権DNF

<24(土)>
 レースサポート&観戦&調整。レースの準備をする選手を眺めて、長丁場のレースの準備は慣れないとちょっと大変なのだろうなと思った。

 まず福原のエサの量について。結果的にメカトラで要らなかったわけだが、かなり少なかったように感じた。エサは必要なカロリーを計算して用意すべきだと思った。

自転車競技部でもできる!大人のカロリー計算ドリル>
問題
 全日本選手権エリートに必要なカロリーを計算しよう!

解答
 まずは必要なカロリーを計算する。全日本選手権エリートは210kmである。普通のレースでは時速40kmくらいだろうが、今回は起伏に富んだ山岳コースなので平均速度は38km/hと考えられるので、レース時間は5.5時間、ちょい多めに見積もって6hとしよう。普段の練習では500kcal/hくらい消費しているからレースなら600kcal/hくらいだろうか。よって6h×600kcal/h=3600kcalと思われる。
 次にレース前の摂取カロリーを計算する。まあこれは普段からやっているだろう。今回私はレース前の間食を含め1500kcalを目標に計算し食べた。
 最後に必要なカロリーから摂取カロリーを差し引いてエサの量を計算する。3600-1500=2100kcal分のエサを用意したら良いことになる。今回は若干の自信のなさを加えて2500kcalくらいを準備した。

 実際のところは体重の軽重や内臓の強弱があるので、個人差は大きいだろう。さらに吸収の速度も考慮に入れる必要がある。これは普段の練習で長距離を走る時に実験をしてみるのがいいだろう。

 牧が脚を攣ったことに関してもいくつか書いておく。まず、脚攣りの原因はミネラル不足だと一般的には言われている。しかし、実際のところ脚攣りの原因はまだわかっておらず、疑わしいようだ(http://www.joefrielsblog.com/2010/05/muscle-cramps-and-mythology.html)。経験的にも、何を飲んでも脚は攣るときは攣る。実際、今回私は経口補水液を補給に用いたけれどもガッツリ脚が攣った。
 脚攣り自体は筋肉の問題ではなく、神経のスイッチの切り替えの失敗であるようだ。辛いものを食べて神経に刺激を与えたり、酢を摂取するとよい(http://home.trainingpeaks.com/blog/article/the-real-cause-of-muscle-crampshttp://blog.trainerroad.com/pickle-juice-stop-cramps/)らしい。本当か?まあいずれにせよ脚攣りのメカニズムはよくわかっていないので、今後の研究に期待しよう。
 結局のところ脚攣りの解決策は、たった数十キロで攣っちゃう貧弱な脚を鍛え直すことや、無駄に大出力を出さないようにエコ運転を心がけることのほうが大事なのかなと思う。

 誤解のないように補足しておくが、補給は水でいいと思っているわけではない。むしろ経口補水液を使うべきだと考えている。というのも、摂取後の体の水分の保持量という観点で見ると経口補水液が水よりも段違いに優秀であるからだ(http://www.mysportscience.com/single-post/2016/10/17/Hydrating-properties-of-various-drinks)。補給には経口補水液を使いつつも、脚を攣らないためには別の手段を考えるべき、というのが私の意見だ。まあ、選手だけでなく、マネージャー、先輩後輩OB関係なくいろいろ意見を出し合い、そして実験を繰り返し、是々非々で議論を重ねいければと思う。