文部科学大臣杯 第74回 全日本大学対抗選手権自転車競技大会 ロードレース

まずはじめに手厚いサポートをしてくださった伊藤さん、石山さん、綾野さん、山田さん、町田さん、谷山さん、鈴木さん、沖野さん、ホリさん、岩見、松山、酒井、安井、中山さん、皆さん本当にありがとうございました。また応援してくださったOBの皆さまも本当にありがとうございました。

ではレースレポートを。

「終盤で お腹が空いて さようなら」

つまるところこういうことだがこれではあまりに味気ない。鳥のマークの140字作文と大差ない。もう少し詳細に。

レースの展開は他の皆さんが詳しく書いてらっしゃるので私はレース中にしたことなどを。幸い私は集団内での立ち回りが巧いタイプらしいので1回生などは参考にしてみてください。今回のコースの肝は何といっても180°ターン一列棒状インターバル区間(以下新コース)。ここをどのようにこなすかで終盤に動けるかが決まったように思う。
慌ただしくスタートし、暫くはパレード走行。後方スタートだったが隙間を見つけて位置を上げていく(ほんまはあかんらしいけどね)。あとはコケそうな人間の選別。前が詰まった時のブレーキなどの反応の仕方でだいたいわかる。ちょうど目の前にそのような人がいたので真横に位置を上げた直後にそいつがガッシャーン!ほら言わんこっちゃない。
一度整列しリアルスタート。ドンパチが始まる。やっぱりキツいがツールド熊野に比べればなんてことない。ドンパチ中の集団後方は渡航禁止地域なので多分に脚を使って集団前方のクラス1ゾーンに紛れ込む。案の定数分毎に後ろからガッシャンガッシャン聞こえる。一度落ち着いた後2周目の新コースで再ドンパチ。集団は少しスッキリし気づけば逃げグループが形成されていた。その後逃げ容認の雰囲気になり集団は落ち着きを見せる。
この後はいかに楽に走るかを探る。新コースを集団前方30番手以内でクリアできればその後のインターバルは10秒ほど頑張るだけで済むことが判明。なのでS/F地点直後の下りはストレッチとセーフティにこなすことに努め、下り直後のコーナーは全く踏まずにずるずると集団後方へ。その後の平地はストレッチと補給しながら徐々にポジションを上げ、新コース1kmほど手前でグイっと踏んで20番手くらいに上がる。ほかの人々より約30秒位置取り開始を早めることで殆ど脚を使わず安全にポジションを上げられる。その後はコーナー明けは踏まず、上りは一定出力で。最後の激坂は絶対に先頭が見える位置でこなす。このやり方で省エネで周回をこなしていたものの70km地点で両ふくらはぎ及び両腿裏が同時に攣る。こまめに水分を摂っていたはずなのにおかしい。ここからは攣りとの闘い。おかげで補給も取り損ね続けた。そして勝負の分かれ目となった9周目の補給地点。ちょっと前から集団が活性化し始めていたのでそろそろ来るのはわかっていた。先頭がドッカーン!!! 必死こいてついていくが両脚攣ってるので思うように踏めない。なんとか第二集団に滑り込みローテを回すが新コース直後の上りでついにガス欠。完全なるハンガーノックで全く踏めない。奇しくも岡本さんが牽いてる時に千切れた。あれが最終列車やと分かってたのに… 結局岡本さんには勝たれへんかったなあ。意識が朦朧とし視界が黄色に点滅する中孤独な一人旅。伝令係のお二人に食料を注文出来たので直後の補給でゼリーをたくさん頂いた。それを摂りながら後ろから来たグルペットに引っ付いて完走を目指したがみんな等しく死に体だったのでどうにもこうにもペースが上がらない。11回目の激坂を登りきると視界の先に赤いものが揺れていた。

【Results】
DNF 11/13Lap

いやーあかんかったなあ。あんなに手厚いサポートを受けながら完走すら出来んのかと。しかも脚攣りとハンガーノックという未然に防げる理由で千切れたのが悔しさや不甲斐なさを増幅させる。上に書いた省エネの立ち回りも結局のところ他の強豪選手にパラサイトして完走を目指す究極の弱者の戦法であり全く誇れるものではない。結局のところ今大会の私は何もせずに勝手に千切れためっちゃダサいやつ。上手に走れましたねでは話にならないわけで。レース後は虚しさで動けませんでしたね。周りは祝賀ムードでしたが。

以上レースレポートの名を冠した長々とした言い訳にお付き合いいただきまして誠にありがとうございました。残り2回のインカレは暴れてやりますよっと。乞うご期待。